...あらゆる學術はその根柢を喪失する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...だからこの協定もある温度のもとにおいてはあとかたもなく消失するある種の化合物に似ている...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...私は友人に礼を失することなど忘れてしまつて...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...寧(むし)ろその当を失するの言なるなからんや...
津田左右吉 「史論の流行」
...かくて学生はそれに特有な知能技術を喪失する...
戸坂潤 「技術の哲学」
...自分の唯一の性格である所の知能を喪失するのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...礼を失する外に多分あまり意味がないだろうが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...並びに極端に失するに似たれども...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...分析によって本態を喪失する現象があっても...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...彼女は持っているのでありましょう? 殴打後私が立ち去ってから妻の屍体が紛失する迄の...
西尾正 「陳情書」
...一年に一度の機会を失する」一番先に蜂屋文太郎が起(た)ち上りました...
野村胡堂 「古城の真昼」
...信疑ともにその止まるところの適度を失するものあるは明らかに見るべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ジュウスミルヒの時代においてさえむしろ低きに失するのであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人類の情欲が直ちに消失するとは思われない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...説かんとすることは速断に失するであろう...
柳田国男 「山の人生」
...造船材料を焼失するという憂目を見た上に...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...自失するほど愕いたのも――いや恐怖に襲われたのもあながち無理ではなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...『もしそれが過度に失する時には...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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