...併し自分は根柢に於いて彼と我との間に天稟の相違あることを忘れてはならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...天稟之(てんぴんの)脳力...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...共に天稟(てんぴん)の智能を遺憾なく教育せしむることとなっている...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...天稟の歌人の御苦吟の折には...
太宰治 「右大臣実朝」
...また聡明そのもののような天稟(てんぴん)でした...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼女をつくづく天稟(てんぴん)の淫婦(いんぷ)であると感じたことがありましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...もちろん天稟(てんぴん)の素質もあったに相違ないが...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...口の固い相手に物を言はせる腕にかけては天稟の名人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生れながらに天稟の詩人として出発した...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...その天稟(てんぴん)に備えたる働きの頂上に達せしめざるべからず...
福沢諭吉 「教育の事」
...アントオニオ 誰か能く彼の天稟(てんぴん)に参通し得る者ぞ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ただ自然に草木が好きでこれが天稟(てんびん)の性質であったもんですから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...天稟(てんぴん)とは言ひながら老熟の致す所ならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...お前にはまだまだ光の出きらない天稟(てんぴん)がある...
吉川英治 「剣難女難」
...範宴の天稟(てんぴん)を愛す...
吉川英治 「親鸞」
...彼の質は天稟(てんぴん)なのだ)と認めるようになっていた...
吉川英治 「親鸞」
...もっと秀でた天稟(てんぴん)を持って生れていると思っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索