...天稟の歌人の御苦吟の折には...
太宰治 「右大臣実朝」
...高邁(こうまい)ノ精神ヲ喚起シ兄ガ天稟(てんぴん)ノ才能ヲ完成スルハ君ガ天ト人トヨリ賦与サレタル天職ナルヲ自覚サレヨ...
太宰治 「虚構の春」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼女をつくづく天稟(てんぴん)の淫婦(いんぷ)であると感じたことがありましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼はそれらの知的な魂の冷酷さや無情さや利己主義に悩まされた――(ただほんとうの天稟(てんぴん)に導かれてる者や熱心な学術的研究に没頭してる者など...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...天稟の性情から得来たつた新時代の特種なる個性的感激と...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...道化は天稟の名人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この天稟(てんぴん)の早耳は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生れながらに天稟の詩人として出発した...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...それに詩人や批評家としての天稟を恵まれている珍しい人です...
原民喜 「ある手紙」
...この『天稟』なるものが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...汝の侍く曹丕などとは天稟(てんぴん)がちがう...
吉川英治 「三国志」
...さらに天稟(てんぴん)の武勇と血と涙とを...
吉川英治 「神州天馬侠」
...天稟(てんぴん)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...範宴の天稟(てんぴん)を愛す...
吉川英治 「親鸞」
...彼の質は天稟(てんぴん)なのだ)と認めるようになっていた...
吉川英治 「親鸞」
...もっと秀でた天稟(てんぴん)を持って生れていると思っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この時代に自分は剣にかけては天稟(てんぴん)の質をもって生れて来た――と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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