...また人の夫人を浚うなんて非常識な大馬鹿者に思われるでしょうが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...天晴れ上流の客あしらひをしてゐるつもりのケチくさい小利口の大馬鹿野郎どもに...
太宰治 「お伽草紙」
...大馬鹿にしてる思いましてんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「ようもようもみんなで大馬鹿にして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...その大馬鹿三太郎を抑制することは今...
中原中也 「亡弟」
...其処(そこ)へ行くと日本語は「大馬鹿」(OBAKA)と吹込んだレコードを逆に廻すと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...『京極三太郎の大馬鹿野郎...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...(引ッ繰り返る、直ぐ起きあがるを、久太郎が馬の沓で打って倒す、又起きるを伊兵衛が蹴り倒す)久太郎 ちッとは懲りたか、この大馬鹿野郎...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...『私の目をくりぬきなさい!』私は大馬鹿だ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...俺は警察が鼻も引っかけねえほどの大馬鹿だ」盗み聞きしているメアリも興奮して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...手前は大馬鹿でございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...――「ふざけるな! ……馬鹿にするな……大馬鹿奴!」細君とメイ子は困惑して酒場から逃げ出した...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...意地悪る野郎! 大馬鹿奴! などと怒鳴り合つて...
牧野信一 「円卓子での話」
...大馬鹿野郎奴」と私も怒鳴り返した...
牧野信一 「鎧の挿話」
...大馬鹿小僧など数えれば限りもありませぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
...大人物やら小人物やら大馬鹿やら大利口やらそれすら見当が付かない...
夢野久作 「鼻の表現」
...浅野内匠頭(たくみのかみ)は大馬鹿だという者もたくさんあった」「思い出したが...
吉川英治 「大岡越前」
...また娘に承知で会わせてやる大馬鹿がどこの世界にあるものか――」「――そうか...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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