...大手を振って戻って来られよう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...今日(きょう)から小学第一年生だと小さな大手を振って行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大手を振っては歩きはすまい...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...大手を振って注文できる組織を...
中井正一 「図書館法を地方の万人の手に」
...この男は大手を振って通るわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...大手を振って逃げのびて...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下の壬生浪人として大手を振っていたものが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が一方の長として大手を振って合流することができる...
中里介山 「大菩薩峠」
...大手を振って殿の恩寵を受け...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...木鼠小僧は大手を振ってのさばり返っている...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...大手を振って通り抜け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから国道の上を大手を振ってあの男のほうに近づいていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それに中川君がお登和さんのために勝手道具や何かを買って遣るつもりだから君は入婿(いりむこ)同様大手を振って引越しが出来る...
村井弦斎 「食道楽」
...おれが承知だから大手を振って泊んねえ」大手を振って泊る...
山本周五郎 「風流太平記」
...今じゃてんでん勝ちが大手を振って歩くのさ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...どうかして大手を振って歩けるようにして遣りたいと思っていた矢先だったから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ね、行って下さいよ」「そんなに云うなら、行ってもいいが、どうも、この頭がまだ、気がさして、世間を歩く気がしないのだ」「いつまで、鬱(ふさ)ぎこんでいないで、大手を振って、歩けばいいじゃありませんか...
吉川英治 「松のや露八」
...大手を振って訳のわからぬことを呶鳴りながら歩き続けた...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
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