...帆村からいわれたとおりまちがいなく大尉に伝えねばならぬと大事をとっていたのです...
海野十三 「怪塔王」
...それでも大事をとって嘉七は駅前の自動車屋を叩き起した...
太宰治 「姥捨」
...簡単にすみそうな物語なら、その場で順々に口で言って片附けてしまうのであるが、発端から大いに面白そうな時には、大事をとって、順々に原稿用紙に書いて廻すことにしている...
太宰治 「ろまん燈籠」
...七十九歳の老武士、大久保彦左ヱ門の勇気と機知で、その場はぶじにすみましたが、このさき、またどんなことがあるかもしれず、大事をとって、陽のたかいうちに、粕壁(かすかべ)の本陣、見川安右ヱ門(みかわやすえもん)に、家光の乗物をつけさせました...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...公使ロウが大事をとってなかなか動かないので...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...大事には大事をとって...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...大事をとって自分で跟けていった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ただ大事をとって...
吉川英治 「三国志」
...孫乾は大事をとって...
吉川英治 「三国志」
...くれぐれも大事をとって仕損じるなかれ――とのおことばでありまする」「かしこまって候う」謹んで答えたが...
吉川英治 「三国志」
...どんな畏(おそ)れと大事をとっているかがわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...仲時は大事をとって...
吉川英治 「私本太平記」
...「いたずらに、大事をとって、上方の戦況を、にらみ合せていたのでは、ついに機を逸(いっ)すばかりか、逆に鎌倉方の先手を食うかもしれませぬ」「が、そうなると邪魔なのは、陀羅尼院(だらにいん)へ入れおいたあの徴税使の二人だが」「いや、義助におまかせおきください...
吉川英治 「私本太平記」
...もし彼が消極的な大事をとって...
吉川英治 「私本太平記」
...大事をとっていた山淵父子も...
吉川英治 「新書太閤記」
...御主君の石橋を叩いて渡る堅実主義が――またここでも大事をとって踏み止まったものだろうということだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...どっちもまた大事をとって...
吉川英治 「新書太閤記」
...大事をとっていられない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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