...『これはきっと大きい犬だ』子供たちはそう思ったものですから...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...大きい花瓶が載せてあつた樣に憶(おぼ)えてゐる...
石川啄木 「二筋の血」
...一群の大きい亀が海面に嬉々として戯れているのが見えた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...形は大きいセダンではあるが...
海野十三 「暗号数字」
...けれどもその文学に由(よ)って大衆が慰安を得るという点からいえばなかなか価値が大きい...
高浜虚子 「俳句への道」
...それでいて黄山谷の書は大きい...
高村光太郎 「黄山谷について」
...だが一般民衆にとっての反林内閣の実感の最も大きいものが...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...又は人間一般の理性や悟性やそう云った精神の発現に負う処は大きいに相違ないが...
戸坂潤 「辞典」
...大きいお孃さんのところへ――」「本當か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大きい声で唄う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鉤のやうな形の大きい鼻をしてゐる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...いままでどこをとんでいたのかもう今度で三度目だなんていう少し大きい方の人などが大威張(おおいばり)でやって来ていろいろその辺のことなど云うんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...その時の彼等の悦びは非常に大きいもので...
柳田国男 「家の話」
...「……兄さんのは……非常に……ステキに大きいのです...
夢野久作 「冥土行進曲」
...誰よりも彼自身の内に特に大きい筈であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...これが恐らく築城の上にも大きい変化をもたらしたのであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
...それを破壊するのが何ゆえ大きい罪であるかという事はほとんど理解せられないのである...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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