...夜泣きの半次は御用になりまして...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...三日三夜泣きつゞけし美登利(みどり)...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...葉子が洗い浚(ざら)い一夜泣きながら訴えたことが...
徳田秋声 「仮装人物」
...幸橋御門を出ると、もう、往来にうろついているのは、野犬と、夜泣きうどんと、火の用心とだけであった...
直木三十五 「南国太平記」
...反歌小夜泣きに兒泣くすなはち垂乳根の母が乳房の凝るとかもいふ花崗岩といふものは譬へば石のなかの丈夫なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...夜泣き駕籠(かご)が腰を抜かすほど金をやって運んだ細工だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...按摩(あんま)も夜泣き蕎麦(そば)も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜泣き蕎麦を二杯も喰えるだろうか」「胆の据(すわ)った野郎だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幼兒の夢 幼兒は絶えず夜泣きをし...
萩原朔太郎 「夢」
...殺されたのではあるまいか?)夜泣きの「当り矢」が...
火野葦平 「花と龍」
...夜泣きうどんの「当り矢」の横を...
火野葦平 「花と龍」
...申さぬことか! このごろ坊やが夜泣きをして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あの夜泣きうどんの爺さんなんぞは...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...鞘(さや)のうちで夜泣きしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...信雄がまだむつきにくるまれてピイピイ夜泣きしていた頃から...
吉川英治 「新書太閤記」
...良人に残されて孤屋(こおく)を守る妻や――父を慕って夜泣きする頑是(がんぜ)ない子達や――年老いて子に先立たれてゆく親達や――「ああ...
吉川英治 「旗岡巡査」
...夜泣き癖のある孫を負うて...
吉川英治 「源頼朝」
...加茂の競(くら)べ馬(うま)に出したら、あれこそ第一でがなあろうに」「ムム、月毛じゃの」「何やら立て札があるわ」「この飼料(かいば)のおん豆を煎(せん)じて飲ますれば、夜泣き、歯ぎしりが止むとある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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