...」――と云う友だちの話を聞いた時には、新蔵もやはり背中が寒くなって、夕潮の色だの、橋杭の形だの、それからその下に漂っている女隠居の姿だの――そんな物が一度に眼の前へ、浮んで来たような気がしたそうです...
芥川龍之介 「妖婆」
...若し夕潮(ゆふじほ)の頭(かしら)もたげて寄せもせば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...いつしよに夕潮を浴びる...
種田山頭火 「其中日記」
...夕潮に泳ぐ、私だけ残つて...
種田山頭火 「旅日記」
...夕潮が猪牙船(ちょき)の横っぱらをザブンザブンとゆすっていた...
長谷川時雨 「牢屋の原」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...浜名の橋の夕潮に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...隅田川(すみだがわ)は夕潮でいっぱいだった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...夕潮が寄せて来たんだ」「困つたな」「いつその事...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
......
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索