例文・使い方一覧でみる「夏羽織」の意味

...急に夏羽織の腰を擡（もた）げて... 急に夏羽織の腰を擡げての読み方
芥川龍之介「お律と子等と」

...夏羽織を着た父の賢造（けんぞう）が... 夏羽織を着た父の賢造がの読み方
芥川龍之介「お律と子等と」

...綻（ほころ）びの切れた夏羽織だのに気がついたものと見えて... 綻びの切れた夏羽織だのに気がついたものと見えての読み方
芥川龍之介「妖婆」

...夏羽織を着てゐた... 夏羽織を着てゐたの読み方
太宰治「富嶽百景」

...夏羽織を質入して飲んだが... 夏羽織を質入して飲んだがの読み方
種田山頭火「其中日記」

...縞（しま）の単衣（ひとえ）に古びた透綾（すきや）の夏羽織を着て... 縞の単衣に古びた透綾の夏羽織を着ての読み方
田山花袋「田舎教師」

...浴衣の上に夏羽織など引かけて... 浴衣の上に夏羽織など引かけての読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...男はパナマらしい帽子を冠（かぶ）り紺地（こんじ）の浴衣（ゆかた）一枚、夏羽織も着ず、ステッキを携えている様子はさして老人とも見えなかったが、薄暗い電燈の灯影（ほかげ）にも口髯（くちひげ）の白さは目に立つほどであった... 男はパナマらしい帽子を冠り紺地の浴衣一枚、夏羽織も着ず、ステッキを携えている様子はさして老人とも見えなかったが、薄暗い電燈の灯影にも口髯の白さは目に立つほどであったの読み方
永井荷風「つゆのあとさき」

...白井は涼しい夕風に夏羽織の袂を吹かせながら... 白井は涼しい夕風に夏羽織の袂を吹かせながらの読み方
永井荷風「来訪者」

...私のやうな辺鄙の土地に居るものは晴衣の夏羽織を用ゐることはそれは滅多にないことなので幾年でも仕立てた儘に保存されて居るのである...
長塚節「隣室の客」

...紋付の夏羽織を着た... 紋付の夏羽織を着たの読み方
夏目漱石「それから」

...夏羽織を氣にして居た親分の慧眼（けいがん）を... 夏羽織を氣にして居た親分の慧眼をの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...夏羽織を気にしていた親分の慧眼（けいがん）を... 夏羽織を気にしていた親分の慧眼をの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...夏羽織村長にでもかりたのかな」「おめえの家に行つたのか？」「うん...
林芙美子「うき草」

...色あせた夏羽織を着た背の高いひとが出て来た... 色あせた夏羽織を着た背の高いひとが出て来たの読み方
林芙美子「新版　放浪記」

...夏羽織の肩も裾もぐっしょりと濡らして... 夏羽織の肩も裾もぐっしょりと濡らしての読み方
久生十蘭「金狼」

...そんな用もなくて夏羽織とか夏袴とかを着用した経験がなかつた... そんな用もなくて夏羽織とか夏袴とかを着用した経験がなかつたの読み方
牧野信一「蝉」

...私は夏羽織をひらひらさせたり... 私は夏羽織をひらひらさせたりの読み方
室生犀星「或る少女の死まで」

「夏羽織」の読みかた

「夏羽織」の書き方・書き順