...塩辛いきれの熟柿(じゅくし)の口で...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...此の辺一帯塩辛い雨を降らせたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「人間の足は塩辛い酸っぱい味がするものだ...
谷崎潤一郎 「少年」
...朝も晩も塩辛い豆腐汁を食べさせる...
種田山頭火 「行乞記」
...料理は塩辛いが夜具は悪くない...
種田山頭火 「旅日記」
...塩辛い味がして口の中で融けて無くなった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...果(はた)して塩辛い...
中谷宇吉郎 「面白味」
...少し塩辛いだけだ」と平気な顔をしている...
中谷宇吉郎 「面白味」
...その塩辛い出し汁を醤油のかわりに使って煮物をするのが...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...塩辛い干物のように張りついて泣いていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...塩辛いおかずでもそえて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...塩辛い水にかこまれ...
久生十蘭 「だいこん」
...私は余り塩辛いので...
三浦環 「お蝶夫人」
...それで渋々塩辛いソーセージを食べているうちに三浦が出掛ける時間になるので...
三浦環 「お蝶夫人」
...毎朝塩辛いソーセージを食べさせる...
三浦環 「お蝶夫人」
...前のスコットランド人の下宿で毎朝塩辛いソーセージと...
三浦環 「お蝶夫人」
...その塩辛い幾流れかを咽喉(のど)の奥へ流し込んだ...
夢野久作 「怪夢」
...私はこの大海の水が尽(ことごと)く塩辛いという事の方が驚くべきことに見えて来ている...
横光利一 「欧洲紀行」
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