...巧みに取り繕ってあるのです」するとベエコンは「そのような枝葉末節は」と冷淡にいった「場違いの議論であり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...場違いのお客なんか...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...彼の存在そのものまでが場違いなのである...
豊島与志雄 「変る」
...その場違いなものを...
豊島与志雄 「変る」
...生れは越後じゃあるまいな」「恐れ入りますねえ――どうも場違いなものでござんして...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の好かない場違いの人の涙を見ている事が辛くなってきたので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...場違いの血を交ぜずに幾代も配合された純血族(サラブレッド)の末に...
久生十蘭 「魔都」
...然しだ、サラッと揚がってる天ぷら、なんてものは、江戸っ子に言わせりゃあ、場違いなんだね...
古川緑波 「下司味礼讃」
...場違いな奴もいて...
古川緑波 「このたび大阪」
...ぎこちなく立ち尽くす様子は、場違いで、周囲の豪華さに畏(おそ)れ多いかのようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...妙に場違いな感じだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...場違いだとか」前ジョージ卿を見れば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...毎晩みすぼらしい装(な)りをした場違いのお客様が...
正岡容 「小説 圓朝」
...師匠菊之丞の得意は勿論(もちろん)、最初は、――何しろ上方の、それも緞帳(どんちょう)から成り上った器用役者、あざとくって、けれん沢山で見ちゃあいられねえ――とか、――ま、見たところは、美しいですが、とんと場違いで、近海の鯛(たい)に馴れた舌には、ちと頂けませんな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自分が場違いだと悟っているらしく...
山本周五郎 「ちゃん」
...随って場違いの代物でも苦情なしに召上がるので繁昌はなにより...
山本笑月 「明治世相百話」
...そのうえ遠国の場違いが幅を利かせて現代式ウナ丼の流行...
山本笑月 「明治世相百話」
...孤塁の兵にはなにか場違いな平和の歌の文句みたいに聞えたのかもしれなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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