...君に報ずるそうだ...
芥川龍之介 「出帆」
...牝鶏(ひんけい)常に暁を報ずるといふ内情は...
石川啄木 「雲は天才である」
...真夜中の十二時を報ずる柱時計が...
海野十三 「恐しき通夜」
...赤耀館の大時計がにぶい音響をたてて、四時を報ずると、兄の居間にあたって突然奇妙な声がきこえ、それに続いて瀬戸物(せともの)のこわれるような鋭い音がしました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...まさにこれらの新聞の報ずるとおりに間違いはない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...其は彼の妻の死を報ずるはがきであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...巻末に著者の最近消息を報ずる一長文を添えました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...新聞報ずるところは硲...
戸坂潤 「社会時評」
...其状恰も敵國來襲を報ずる警戒の如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...時を報ずる遠い鐘の音が聞こえた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...仏の恩を報ずるのだ」と...
中里介山 「法然行伝」
...紀昌は早速師の許に赴いて之を報ずる...
中島敦 「名人傳」
...舊恩に報ずる厚意であつた...
長塚節 「商機」
...廊下にかかつてゐる柱時計が十二時を報ずると...
北條民雄 「道化芝居」
...鶏は素(もと)より夜明けを報ずるめでたい鳥であったけれども...
柳田国男 「年中行事覚書」
...あることか、二三日のちの消息は、新男君(にひをとこぎみ)、うちつけに、その夜中より病して、妹背の契り、空しくも、うたかたとなり、永久に帰らぬ国へ、翌る日の十七日に、赴くと、逝(かく)れましぬと、云ふものか、報ずるものか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...必ず悔いを求めるだろう」「身を捨てて国家に報ずる時...
吉川英治 「三国志」
...レムブルグの電信室の受信器には女に変装して上海に逃れた重慶共産主領楊闇公(ようあんこう)の銃殺を暗号電報は報ずるのであった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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