...埃っぽい往来を長い間行かねばならなかったので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...埃っぽい上に、なんだか鼻をつくような酸っぱい匂(にお)いがする...
海野十三 「疑問の金塊」
...ブリスターズ・ヒルに至る現在の埃っぽい公道の下に横たわっているにちがいない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あとは傷が多くどうも埃っぽいし...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...埃っぽい街道では...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...埃っぽい街なかを...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...白い花が煙ったように連なっている梨畑の間の埃っぽい田舎(いなか)径や...
中村地平 「南方郵信」
...埃っぽい古い雑誌を片っ端から探してみたら...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...室全体が薄暗く屋根裏のように何となく埃っぽい感じであった...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...疲れた埃っぽい人たちが...
萩原朔太郎 「猫町」
...そこで実るひょろ長くて埃っぽい果実はヴォーケ夫人とその下宿人達との会話で毎年関心を集める主題なのである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そしてその眼は埃っぽい教室の白い壁に注ぎ...
本庄陸男 「白い壁」
...乙女は「すずらん」の緑や赤の埃っぽい色電気の下でも...
「小祝の一家」
...誰だって今日、埃っぽいのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...埃っぽい風がなまぬるく流れ入った...
山川方夫 「演技の果て」
...お光さんの側から彼方(あなた)の埃っぽい中に騒然としている貴族色の集団を浅ましいもののように眺めることにした...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...埃っぽい野袴(のばかま)など...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ぽこぽことした白茶けた埃っぽい道を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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