...手垢(てあか)で真黒(まっくろ)になっているあの蓋(ふた)を揚(あ)げると...
有島武郎 「一房の葡萄」
...もう七月になつたのに垢染みた袷を着て暑がつてるのを...
石川啄木 「鳥影」
...彼の垢抜けた容姿が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...汗と垢(あか)の悪臭だが...
高見順 「いやな感じ」
...女ながらも白無垢(しろむく)の衣服に着かえて切腹の覚悟...
太宰治 「新釈諸国噺」
...多少の手垢(てあか)や脂汗(あぶらあせ)に汚れている...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...幸いアリスは無垢ですから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...手垢に黒ずんだ幾筋もの綯綱...
豊島与志雄 「オランウータン」
...その垢の胡麻粒をほじくり出そうとする...
豊島与志雄 「無法者」
...中から燦(さん)として金色無垢(こんじきむく)の処女(おとめ)の姿が現われます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お駒は生無垢(きむく)の素人娘だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その画はデルフィーヌとアナスタジーが若くて、純潔で無垢で、父が死ぬか生きるかの瀬戸際でウージェーヌに対して妙な屁理屈を捏ねた彼女達とは違った過去りし日の二人を思い出させるものだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...色恋の垢を舐めつくしたやつがいうことだ...
久生十蘭 「復活祭」
...子供の無垢(むく)な性質や...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そしておれはやましい良心のために滅びる――心は無垢でみちているのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...この沼のような暗みや水垢や塵芥(ごみくた)があそこには一つもない...
室生犀星 「寂しき魚」
...私の城へ来て」「垢(あか)じみたこの貧客に...
吉川英治 「三国志」
...青い垢(あか)で染(そ)まり...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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