「坦」の意味
平ら
小説での「坦」の使い方
...樹木も何もない平坦な地面に於てであった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...一歩も平坦(たひら)のみちをふまず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...亦平坦の地に至る...
関寛 「関牧塲創業記事」
...ただ平坦に事実を叙しているにすぎないのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その海蝕を受けて平坦になつた斑緑色の岩盤が江戸時代の末期にお化けみたいに海上に露出して...
太宰治 「津軽」
...平坦(へいたん)な氷の島のうえに...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...無事平坦を望まば素人たるべし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...平坦な土地のみを見て居た私にはすべてが目を惹いた...
長塚節 「隣室の客」
...全体の見通しは美事にきまって坦々たる大道を行くように研究は進んで行った...
中谷宇吉郎 「球皮事件」
...平坦地を得ることはむつかしい...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...金田君は幸い横顔を向けて客と相対しているから例の平坦な部分は半分かくれて見えぬが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何時から寢なすつたんだ」平次の調子は至つて平坦でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...感情生活の本源まで溯って行く道がどんなにか平坦であっただろう...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...砂利のしいてある平坦な広場で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...わたくしの以て坦率となす所のものは概(おほむね)此類である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(b)ペルシア人にその高峻な国土をすてて他の温和平坦な地方に移住しようとするのを許そうとしなかったゆえんである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...坦々(たんたん)とただ仕事を致します...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...一望坦々たる広場であって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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