...ある有名な仏教の坊さんの漢籍の書庫が納めてあり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...『新坊さん、新坊さん!』と、智惠子は慌てゝ子供に手を添へて、『まア眞箇(ほんと)に! 怎うしませう!』と顫へてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...「あの坊さん君知つてるのですか」「あれなあ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...頭を丸めてお比丘(びく)さんのように坊さんでしたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それで兎に角封じて了わなければならぬという気持が坊さんの間に起ったのだと思う...
高村光太郎 「回想録」
...一日二日はその坊さんに匿(かく)まわれていらしったけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...自分の重大な遠征にあわれな坊さんを捕虜にしてぜひとも連れ出そうという意気ごみらしかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...坊さんがまつたくつむじ曲りにクルリとこまのようにまわつて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...なあ神父さんたち、わしはごまかしが嫌いで、真実が欲しいんでさ! だが、真実は※(かまつか)の中にはありませんぜ、それはもうわしが言明したとおりですよ! 坊さまがた、なんだってあんたがたは精進をしておいでなさる? どうしてそんなことの褒美(ほうび)に天国へ行けると思っておいでなさる? ほんとにそんな褒美がもらえるのなら、わしだって精進をしますぜ! ねえ、お偉いお坊さん、お寺に閉じこもって人の焼いたパンを食べながら、天上の報いを待っているより、世の中へ乗り出して徳を行なって、社会に貢献されたらどうですな――しかし、こいつは少々骨ですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...お坊さんの姿が見られないので...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...――それは手品師というよりもむしろ立派な坊さんで...
豊島与志雄 「手品師」
...ただ慾を云うとあの坊さんの御経があまり軽少だったようでございますね」「少し短か過ぎたようだったから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...昨夜はむさしがその機縁を失うまいとして坊さんのとまる宿の軒下にねてくっついてゆくというところが書かれていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昔支那に南泉という坊さんがいました...
柳宗悦 「民藝の性質」
...さらに後世風流な隠居・坊さんなどが隠居して茶でも立てて呑(の)むようになると...
柳田國男 「地名の研究」
...また一人の旅の坊さんは...
吉川英治 「江戸三国志」
...このお坊さんにも...
吉川英治 「黒田如水」
...』坊さんといふのが子供たちには興味を惹(ひ)いたらしい...
若山牧水 「樹木とその葉」
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