...地蔵尊の信仰とともに寺や道場に配されることが多い...
...形の殆(ほと)んど崩れてしまった石の地蔵尊が...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...石の地蔵尊に似てござるお人じゃそうなげな...
泉鏡花 「悪獣篇」
...傍(かたえ)に真白(まっしろ)に立たせたまえる地蔵尊に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...彼がそっくりそのまま石の地蔵尊でもよけるようにして傍へ片づけ...
犬田卯 「沼畔小話集」
...新潟県のある村にて地蔵尊について起こった出来事である...
井上円了 「おばけの正体」
...六間ばかり畑の奥に石の地蔵尊と四...
橘外男 「仁王門」
...埃をつきぬける・石地蔵尊へもパラソルさしかけてあるのぼりくだりの道の草枯れ明るくて一間きり(苦味生居)・柵をくゞつて枯野へ出た子供になつて馬酔木も摘みます夕闇のうごめくは戻る馬だつた八十八才の日向のからだである(苦味生さん祖母)さびしいほどのしづかな一夜だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...・食べるものはあるトマト畑のトマトが赤い・水のゆたかにうごめくもののかげ・空の青さが樹の青さへ石地蔵尊・秋晴れのみのむしが道のまんなかに市井事をうたふ・彼氏花を持ち彼女も持つ曼珠沙華秋の夜ふけて処女をなくした顔がうたふ(改作)・なんと大きな腹がアスフアルトの暑さ九月十六日朝は秋晴秋冷だつたが...
種田山頭火 「其中日記」
...山門の前には地蔵尊が二基立つてゐた...
田山録弥 「百日紅」
...背中に安置した地蔵尊の木像を怖(おそ)る怖る取り下ろし...
中里介山 「大菩薩峠」
...能化(のうげ)の地蔵尊...
中里介山 「大菩薩峠」
...右の巨大なる石の地蔵尊が安坐しているその膝元には...
中里介山 「大菩薩峠」
...常に壬生寺の地蔵尊を信じ...
牧野信一 「極夜の記」
...熊野の芳養村(はやむら)のどろ本の地蔵尊などは...
柳田國男 「日本の伝説」
...運搬のため笠石をはずすと火袋(ひぶくろ)(胴石)の中に木彫の地蔵尊...
山本笑月 「明治世相百話」
...石の地蔵尊を路傍に見かけると...
吉川英治 「私本太平記」
...わしも地蔵尊を身の守りにして来たが...
吉川英治 「私本太平記」
...肌神守(はだまもり)として観音像と地蔵尊の二体が出て来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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