...たいていのことは胸(むね)のうちに処理(しょり)して外に圭角(けいかく)をあらわさない美質(びしつ)を持っている...
伊藤左千夫 「告げ人」
...其の頭腦は獨自一己の圭角を有せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...圭角ある如くにして圭角なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何等の圭角もなく...
豊島与志雄 「旅だち」
...その圭角をなくした円やかな地図の輪廓は...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...男子は須らく圭角(けいかく)あるべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...圭角(けいかく)がとれたとは称し難いながら...
中島敦 「弟子」
...故に圭角稜々巉々として巨人の如きあり...
長塚節 「草津行」
...奥の間で「文さん疾(はや)く為(し)ないと遅くなるヨ」トいうお政の声に圭角(かど)はないが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文字の形の皆丸くして圭角(けいかく)少き事...
正岡子規 「病牀譫語」
...特色も理想も圭角も持っていない人間にしか生きる道を与えないのだ」と...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...美しき精神の圭角を輝かしましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何吉郎には圭角があって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その圭角(けいかく)をなくした円(まろ)やかな地図の輪郭は...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...早くも凡物でない圭角(けいかく)は現れていた...
吉川英治 「三国志」
...その才能と圭角をぽつぽつ現わし始めていたが...
吉川英治 「三国志」
...まだなんらの動きもその圭角(けいかく)も見せていない...
吉川英治 「私本太平記」
...するどい圭角(けいかく)らしさなどは物腰のどこにもない...
吉川英治 「私本太平記」
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