例文・使い方一覧でみる「囲繞」の意味

...回顧的な生活にのみ囲繞（いにょう）されている地上の生活に於て... 回顧的な生活にのみ囲繞されている地上の生活に於ての読み方
有島武郎「惜みなく愛は奪う」

...謂（い）わば理智が愛の周囲――それはいかに綿密であろうとも――のみを廻転し囲繞（いにょう）している... 謂わば理智が愛の周囲――それはいかに綿密であろうとも――のみを廻転し囲繞しているの読み方
有島武郎「惜みなく愛は奪う」

...無学な漁夫と税吏（みつぎとり）と娼婦（しょうふ）とに囲繞（いにょう）された... 無学な漁夫と税吏と娼婦とに囲繞されたの読み方
有島武郎「惜みなく愛は奪う」

...◯神の造り給いし万物に囲繞（いじょう）されて我らは今既に神の懐（ふところ）にある... ◯神の造り給いし万物に囲繞されて我らは今既に神の懐にあるの読み方
内村鑑三「ヨブ記講演」

...臼川（きゅうせん）その他の人々に囲繞（いじょう）せられて文壇に於ける陣容も整うて来た事になった... 臼川その他の人々に囲繞せられて文壇に於ける陣容も整うて来た事になったの読み方
高浜虚子「漱石氏と私」

...そのお祖師様やお祖師様を囲繞（いじょう）している大智識達の作ったこれらの句は... そのお祖師様やお祖師様を囲繞している大智識達の作ったこれらの句はの読み方
高浜虚子「俳句とはどんなものか」

...他の諸仏像とは全く違った精神雰囲気が御像を囲繞（いじょう）しているのを感ずる... 他の諸仏像とは全く違った精神雰囲気が御像を囲繞しているのを感ずるの読み方
高村光太郎「美の日本的源泉」

...いよいよオジュラノ高山を囲繞（いにょう）する大密林地域の測量もほぼ終わりかけて――ということは... いよいよオジュラノ高山を囲繞する大密林地域の測量もほぼ終わりかけて――ということはの読み方
橘外男「令嬢エミーラの日記」

...大運河と言わるる囲繞溝渠（いじょうこうきょ）の一部が... 大運河と言わるる囲繞溝渠の一部がの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...囲繞溝渠（いじょうこうきょ）のうちにはいり込むのはむだである... 囲繞溝渠のうちにはいり込むのはむだであるの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...壮麗なる古代の装飾に囲繞（いじょう）せられて... 壮麗なる古代の装飾に囲繞せられての読み方
永井荷風「江戸芸術論」

...「また別の日に伺候いたしまして」還幸の鳳輦（ほうれん）をはなやかに百官の囲繞（いにょう）して行く光景が... 「また別の日に伺候いたしまして」還幸の鳳輦をはなやかに百官の囲繞して行く光景がの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...群なせる水の女（パンの神を囲繞（いにょう）す... 群なせる水の女すの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳「ファウスト」

...ペエテルブルクに在りし間に余を囲繞（いにょう）せしは... ペエテルブルクに在りし間に余を囲繞せしはの読み方
森鴎外「舞姫」

...そうして私たちを囲繞する環境は... そうして私たちを囲繞する環境はの読み方
柳宗悦「工藝の道」

...これに囲繞（いじょう）される生活が... これに囲繞される生活がの読み方
柳宗悦「民藝四十年」

...それを囲繞（いにょう）する文官... それを囲繞する文官の読み方
吉川英治「三国志」

...普通の死を囲繞するものとは全然異なっている... 普通の死を囲繞するものとは全然異なっているの読み方
若杉鳥子「ある遊郭での出来事」

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