...因州様などになりますと...
芥川龍之介 「雛」
...その三代前は因州侯の藩中で中島重左(じゅうざ)エ門(もん)と名乗った男...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...雲助には国持大名が多い――彼等は長州と呼び、武州と呼び、因州と呼び、野州、相州と呼ぶことを誰人の前でも憚(はばか)りとしてはいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...将軍の末の娘因州新田の領主で一万五千石...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...因州鳥取三十二万石の城主...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...因州(いんしう)の不良少年白井權八が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江府より因州家え台問有て...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...俺達がこうしてやり出せば長州と因州が起つことになっているそうだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...更に因州の池田侯...
三好十郎 「斬られの仙太」
...勘定に入れていた長州も因州も別に軍を始めはしねえというじゃありませんか? 天下の事とばかりで好い気持になっているときじゃあるめえと思うんだが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...これでは長州、因州の起つのを待っているのではないか! 筒井順慶が轍じゃ! 既に長州には福原越後が兵を率いて動くと約しているし、久坂義助、桂、佐久間克三郎等あり、因州に八木良蔵、沖剛介、千葉重太郎等が共に立つと言えば――...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...俺達がこうしてやり出せば長州と因州が起つことになっているそうだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...因州その他大義に志を抱く藩は多数これあり! これらが小異を捨てて大同に就き連合してことに当れば...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...併し「因州障子紙」や「巻紙」はかなりの産額に達したであらう...
柳宗悦 「和紙十年」
...すなわち因州での話である...
柳田国男 「山の人生」
...どこか因州訛(いんしゅうなまり)のある男のことばも...
吉川英治 「醤油仏」
...因州境(ざかい)の志戸坂(しどざか)の銀山に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...但馬(たじま)、因州、作州、播磨四ヵ国にわたる往来と国境とを、こうして、厳として守っているのは、ただ禄(ろく)を頂戴して、陽なたぼッこをしていよというためではあるまいが」「わかったよわかったよ」「もしあれが、兎でも石でもなく、人間だったらどうする?」「失言(しつげん)失言...
吉川英治 「宮本武蔵」
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