...只其水平動に比し上下動の輕微なりしは震央よりの離距遠きに因るものと思考せざるを得ず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...其のコデの任命は専ら祖宗神霊の命ずる所に因る...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...痛苦の極(きわみ)の絶望に因るのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...かくの如きはなんに因るかというに...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...資金の不足なるに因るなるべしぐらゐに想像せらるゝ也...
大町桂月 「小日向臺」
...「因る」それが前の「た」と共になり進行の道すじと関係すると...
中井正一 「言語は生きている」
...即ち全く泥土の噴出に因るものたるを知る...
長塚節 「草津行」
...主としてウォリク伯の偉大な勢力に因るものであつた...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...等に因る者にして...
正岡子規 「俳句の初歩」
...なほ人事の特色とすべき時間を写さずして空間を写すは俳句の性質の然らしむるに因る...
正岡子規 「俳人蕪村」
...書は廉(れん)にして得やすきに因るといへどもまた画を解せざるに因るなり...
正岡子規 「病牀譫語」
...今二子が植木屋の句において意見合したるはこの句の無造作なるに因るならん...
正岡子規 「病牀六尺」
...古例なきがために自ら創(はじ)むるに憚る所ありしに因るなり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...時として近時の俗謠に調子善き者あるは詞に束縛せられずして却つて詞を活用するに因る...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...虎の駛(はや)く走るを箭の飛ぶに比べたるに因るならんという...
南方熊楠 「十二支考」
...両乳の間と隠密処に善き相があるに因ると教え...
南方熊楠 「十二支考」
...一つには多量に迅速にできない弱みに因る...
柳宗悦 「工藝の道」
...その風格は賤が家に因るものであらう...
柳宗悦 「雑器の美」
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