...「四畳半のアパートに住んでいます」...
...「一人暮らしには四畳半の部屋が十分です」...
...「四畳半の間には机とベッドが丁度良く収まります」...
...「部屋を片付けるのが大変だけど、四畳半だから掃除も楽です」...
...「昔、四畳半のアパートに住んでいたけど、狭くて苦しかった」...
...そこに四畳半があるのに...
泉鏡花 「婦系図」
...小庭を前にした椿岳旧棲の四畳半の画房も皆焦土となってしまった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...もともと、この家族は、北多摩郡に本籍を有していたのであったが、亡父が中学校や女学校の校長として、あちこち転任になり、家族も共について歩いて、亡父が仙台の某中学校の校長になって三年目に病歿したので、津島は老母の里心を察し、亡父の遺産のほとんど全部を気前よく投じて、現在のこの武蔵野(むさしの)の一角に、八畳、六畳、四畳半、三畳の新築の文化住宅みたいなものを買い、自分は親戚(しんせき)の者の手引きで三鷹(みたか)町の役場に勤める事になったのである...
太宰治 「家庭の幸福」
...四畳半...
太宰治 「グッド・バイ」
...六畳四畳半三畳きりの小さい家の中で...
太宰治 「服装に就いて」
...「なんです?」老母(ばあ)さんが四畳半の部屋から顔を窺(のぞ)けて私が鼠入らずの前に突っ立って考えているのを見て「あなたその鼠入らずまで持っておいでなさるんですか? それはおすまにやるんじゃありませんかおすまにやるとおいいなすったんじゃありませんか」口の中で独語(ひとりごと)でもいうようにぶつくさいった...
近松秋江 「うつり香」
...書生部屋の四畳半が空いてるものですから...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...解きすてた帯紐(おびひも)に取乱されている裏二階の四畳半は...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...本来が四畳半の座敷にかぎったものだそうだ...
夏目漱石 「三四郎」
...この三年間は四畳半に蟄居(ちっきょ)して小言はただの一度も聞いた事がない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...薄縁(うすべり)を敷いた四畳半の上がり框(かまち)に腰を下ろして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「四畳半にいたのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浪人者の寝る四畳半に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...玄関が四畳半、座敷が八畳、女中部屋が三畳、離れが六畳の品のいい階下だったけれども、座敷の床(とこ)の間(ま)の後に二畳の変な部屋があるのが怖かった...
林芙美子 「貸家探し」
...暫くすると四畳半で...
牧野信一 「父を売る子」
...さっきの手紙を書き終ってから下の四畳半へ引こしをして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...浄楽院部屋四畳半...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...こちらは六畳、隣りは四畳半、二た間きりの長屋の一軒で、お豊ひとりの住居(すまい)だった...
山本周五郎 「花も刀も」
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