...死骸(しがい)になった葉子を見て嘆こうが嘆くまいが...
有島武郎 「或る女」
...もう随分長いこと山に行っていないなと嘆く...
石川欣一 「山を思う」
...今は只一人にてありたしなど嘆く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...『わが傍に坐を占めて嘆くを止めよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...理由もないのに嘆くようになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真に祖国は嘆くであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最早都下の酒楼に上って盃盤の俗悪を嘆く虞なく...
永井荷風 「砂糖」
...それで嘆くなんて...
中原中也 「心理的と個性的」
...小学校の雪下ろしに多額の金を支出することを嘆くのは...
中谷宇吉郎 「雪」
...畢竟(ひっきょう)詩人の嘆くところは一つであり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それについてあなたたちは嘆く必要はないですよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...松王 嘆くことはない...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ただ嘆くべきものであるのは...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...家の中にとじ籠ってただ泣き嘆くばかりであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...沖縄について嘆く人々のために...
柳宗悦 「民藝四十年」
...漢家のご運もはや西に入る陽か」嘆く者も...
吉川英治 「三国志」
...ご推察くださいまし」巌(いわお)のような巨きな体をふるわして嘆くのだった...
吉川英治 「三国志」
...「事ぞともなく明けぬるものを」と嘆くことはできぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索