...営々としてやむことなき生活戦線に疲れた時でも...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...営々と蠅(はえ)を捕(と)りをり蠅捕器(はえとりき)六月十四日 草樹会...
高浜虚子 「五百五十句」
...常に営々として変化――又は進歩――して止む処を知らない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...営々として沙漠の開発に努力していた人たちがあった...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...それから営々として亢奮のためにものも云はない少年達は蟻のやうにのぼつていつた...
新美南吉 「登つていつた少年」
...営々と続けられてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...自ら営々とその力を養うほかはないことを覚った...
久生十蘭 「金狼」
...その部屋で営々と今日の富と地位をつくりあげた...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...尚も営々と子々孫々へつゞくのだから...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...彼等のお蔭で僕等は斯うして明方の四時前から日暮れに至るまで否応なく営々として働きつづけるので...
牧野信一 「沼辺より」
...営々としてこの水車小屋の経営に没頭し通しで...
牧野信一 「バラルダ物語」
...そしてわたしはその頃今本棚の上に飾つてある軍艦「那智」の進水を目前に控へて営々と夜毎の作業に没頭してゐたが...
牧野信一 「緑の軍港」
...朝な夕な私は蜂と同じやうに営々と此処に通つてこれらの状態を観察することを...
牧野信一 「夜見の巻」
...営々と相近づいた末...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...寄言世計営々客...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今日まで営々お築きあそばした堤もいちどに切れる惧(おそ)れがありましょう」「そちならば如何にするか」「てまえ自身の思慮ではありませんが...
吉川英治 「新書太閤記」
...同じような物を、その附近に、土蜂(どばち)の巣のように作って、主従六、七十騎が、一種の山寨(さんさい)を構成し、しきりに、密偵を放ったり、離散した味方との連絡を計ったり、また食糧の猟り集めなど、営々として、とにかく、再起の意気だけは、持ち耐えていた...
吉川英治 「平の将門」
...目に映る民衆の大部分は、営々として、また黙々として、僅少の労銀のために汗を流している人々である...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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