「喘」の意味
息が苦しそうにすること
小説での「喘」の使い方
...しかもそれが父の死を知ったばかりの悲しみの中にあるべき身でありながら――園はさながら魍魎(もうりょう)の巣の中を喘ぎ喘ぎ歩いていくもののように歩いた...
有島武郎 「星座」
...司令官は、静かに、喘(あえ)いだ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ふと夢に物おびえして喘ぐかに經師(きやうじ)が家の招牌(ふだ)もこそ歎きぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...」「一本――脚の――男はいねえかね?」と彼は喘ぐように言った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...喘(あえ)ぎ喘ぎこう言う...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...一日の生活の余喘...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...喘息持(ぜんそくもち)の隠居が咳嗽(せき)は頼まざるに夜通し泥棒の用心となる...
永井荷風 「日和下駄」
...この十年間一晩として服用しないでは濟まない喘息の鎭靜劑のせゐなのだが...
中島敦 「かめれおん日記」
...内丹の道はわずかに余喘を保っていた程度であった...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...つらい」と義兄は喘(あえ)いでいるのであった...
原民喜 「廃墟から」
...不意に木の切株が喘ぎながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...喘(あえ)ぎ喘ぎ頭を挙げて見ると...
正岡子規 「犬」
...ぜいぜいいうのは喘息(ぜんそく)があり...
室生犀星 「童子」
...ひどく息を喘(あえ)がせていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...「私が乱心してやったことです」と甲斐は喘(あえ)ぎながら云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...野水の喘(せ)くように...
吉川英治 「私本太平記」
...千早谷からこっちへ喘(あえ)ぎ登って来る途中なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...三日は風邪(かぜ)気味か体が気懈(けだる)うて歩くと息が喘(き)れてならぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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