...縛られた耶蘇(イエス)がピラトの前に引出されて罪に定められ、棘(いばら)の冕(かんむり)を冠せられ、其面に唾せられ、雨の樣な嘲笑を浴(あ)びて、遂にゴルゴダの刑場に、二人の盜人と相並んで死に就くまでの悲壯を盡した詩――『耶蘇(イエス)また大聲に呼はりて息絶えたり...
石川啄木 「鳥影」
...いやらしい男ね」バラはペッと唾をはいた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...口に唾(つばき)が溜ろうという始末で……もしか自分でそれをちぎった日には……」といって...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ゴクリと固唾(かたず)を呑みます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「――」見物の衆は固唾(かたづ)を呑みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...虫唾(むしず)が走りますね」「――」「中低(なかびく)のしゃくれた顔...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暫らく絶句して固唾(かたづ)を呑みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酢っぱい唾がごくんと咽喉を潤おした...
林芙美子 「帯広まで」
...貴方に唾(つば)をはきかけられて蛆虫(うじむし)のように軽蔑されることですら...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...ごくりと唾をのみこむ音が聞えるのであった...
本庄陸男 「白い壁」
...見物人は片唾をのんで待ち構へてゐる...
牧野信一 「鱗雲」
...彼は唾をのむだ...
牧野信一 「公園へ行く道」
...窓を開けると唾と一処にそれを吐き飛した...
牧野信一 「痴想」
...赤人(あかひと)の余唾(よだ)を舐(ねぶ)るでもなく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...露国の話に兎熊児を嗤(わら)い唾を吐き掛けたので母熊怒って追い来るを兎旨(うま)く逃げて熊穽に陥るとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...昌平はぐっと唾をのみながら云った...
山本周五郎 「七日七夜」
...「この野郎」とその隙を後の二人が柄手(つかで)に唾(つば)をくれて...
吉川英治 「剣難女難」
...唾(つば)を吐きつけるように腹を立てた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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