「唯」の意味
ただ一つ
小説での「唯」の使い方
...唯君自身の思ふ通りに新聞を拵へて呉れれば可い...
石川啄木 「菊池君」
...唯躑躅がぽつ/\生ひたるのみにて...
大町桂月 「赤城山」
...静寂こそはなくてならない唯一のものなのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...唯さえ暗い中庭を...
太宰治 「女の決闘」
...唯有(とあ)る茶店(さてん)で車を下りた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...唯物論のモメントを言い表わす...
戸坂潤 「科学論」
...唯研の建前から云って...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...是れ唯だ政見の異同より來れる結果のみ彼れは決して大隈派に非ざるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それは大佐が彼に残した唯一の負債で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唯一つ、個人の科学者の心得を追加すれば、それはもう少し損得を考えて研究をした方がよいのではないかということになる...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...今夜は樣子が唯でない聞たら怒るか知らぬが何か事件があつたかととふ...
樋口一葉 「にごりえ」
...左(さ)りとて唯(ただ)これを口に言うばかりでなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...僕等はそれらの中に、唯、殉教者たちの魂の悲痛な美しさを描く奇異な技巧を歎美すれはいいのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...ただこの記述において私がコンドルセエ氏と意見を異にする唯一の点は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...唯(ただ)女の肉体にはげしい鰻や夜光虫などの持つ電気性が多いとかで...
室生犀星 「幻影の都市」
...古内志摩は生き残った唯一の証人であるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……表は見すぼらしい――内部は見事なカフェー――小娘が唯一人――お客はあまりないらしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...いわゆる謙譲の美徳のみを唯一の道としておいでになると...
吉川英治 「三国志」
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