...彼方此方に白く咲き出て居る...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...地より花咲き出で...
高木敏雄 「比較神話学」
...うか/\と咲き出でしこの帰り花後ろにもうつれる人や初鏡(はつかがみ)十二月二日 句謡会...
高浜虚子 「五百五十句」
...千島桜が咲き出すちょっと前だった...
高見順 「いやな感じ」
...咲き出でた交番の赤ランプはおまへの看護(みとり)には過ぎたるものだ...
富永太郎 「橋の上の自画像」
...花咲き出(い)でるであろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...新樹の間に紫陽花の蒼白く咲き出でたる...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...コスモスの花は空に浮いたやうにふわり咲き出した...
長塚節 「教師」
...「おいお兼とうとう絞(しぼ)りのが咲き出したぜ...
夏目漱石 「行人」
...美しい青芝の上に咲き出ている...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...――半生漸(ようや)くすぎてかへり見る一生の「白き道」に咲き出でし心の花...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...今そこから咲き出したようなしおらしい様子をして闇の中に匂っていたのであった...
久生十蘭 「魔都」
...さらに一つの花が咲き出したかのようであった...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...丁度コスモスの咲き出した頃には...
堀辰雄 「三つの挿話」
...やむごとなき姫の涙と青白き夜のピラミッドの影に咲き出でし聖者の姿とを……想ひ起した程に酔はされて――到々...
牧野信一 「青白き公園」
...この草が春霞の棚引く頃に咲き出ずるからそう呼ぶのダとの事である...
牧野富太郎 「植物記」
...美わしき花咲き出(い)ずるならんか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おのずから咲き出るに...
吉川英治 「新書太閤記」
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