...別段咎め立などしないやうにして貰ひたい...
薄田泣菫 「茶話」
...また内へ逃げ込みましてございます」「それは女房が忍んで親元へまいる処をお前に見咎(みとが)められて...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...第三に気が咎めるのは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...でもそれはあの方(かた)の咎(とが)じゃあございませんわ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...パリスのなせる咎ゆゑに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アリスタルコスは此四行を咎む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...心の底にまで感じて神経衰弱になって死んでしまう気の咎め――いとあはれに眺めたまふと...
長谷川時雨 「紫式部」
...その意は深く咎(とが)むるに足らず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その廃刀を何処(どこ)かの壮士に見咎(とが)められて怖い思いをした事もある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何か咎(とが)め立てして喰(くっ)て掛るか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...デなくッて成程(なんぼ)人減(しとへ)らしだッて罪も咎(とが)もない者をそう無暗(むやみ)に御免になさる筈がないやアネ……それとも何か御免になっても仕様がないようなわりい事をした覚えがお有りか」「イエ何にも悪い事をした覚えは有りませんが……」「ソレ御覧なネ」両人とも暫らく無言...
二葉亭四迷 「浮雲」
...書中ノ事柄ヲ咎(とが)メザルコトナリ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...咎め立てなるまじと遣り込め閉口せしめたと出づ...
南方熊楠 「十二支考」
...それでは咎め得るものは一人もなくなるだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...器は自然の咎(とが)めを受ける...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いきなりそんな声をだして」と松吉姐さんが咎(とが)めた...
山本周五郎 「風流太平記」
...なぜ無法な言ひ掛(がか)りなんかしたんだと兄の最初の発言を咎(とが)める兄弟とては一人(ひとり)も居なかつた...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...「何者だ」と向うから激しく咎めてきた...
吉川英治 「剣難女難」
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