...わたし自身の心に楽しい和やかな気持ちが満ちていたためかもしれない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...和やかな額の上に分けた髮にも幾筋となく白髮が目に立つてゐた...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...もう和やかな食事を始めていた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...それぞれみづからの生命を楽しんでゐる和やかさ...
薄田泣菫 「独楽園」
...私達は己がじしの和やかな家庭生活において...
薄田泣菫 「独楽園」
...空気の肌触(はだざわ)りの和やかさを想い浮かべた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私は感動の既に静つた和やかさで...
徳田秋聲 「和解」
...また、首尾よく仕遂げましたなら、天下の白洲(しらす)にて、いささか学びました、大義大道を説くことに致します」「良輔」大作は、和やかな眼で、眺めた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...森羅万象の姿に於て――その表面の和やかさが直ちにその全容を語るものではないのだね...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...まことに適はしい和やかな雲り日続きであつた...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...冬の訪れは小生の夢を和やかになぢませて...
牧野信一 「女優」
...稍ともすると和やかな独り言を呟くのが...
牧野信一 「南風譜」
...さぞ疲れたことであろうと思って見ていると、その柔しい、和やかな面貌に、永遠の疲れ知らずの表現に心惹かれて、私でもうっとりするようになるのである...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...和やかな眺めであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...人が共同してイワイをしている静かな和やかな状態を...
柳田国男 「年中行事覚書」
...和やかといえば和やかな景色だったが...
山川方夫 「予感」
...ひとり和やかに沈む癖があった...
横光利一 「微笑」
...墨そのものに童顏の光りが和やかにこぼれてゐるからであらう...
吉川英治 「折々の記」
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