...そうするとわたしの気持ちが和やかになるのである...
上村松園 「芸術三昧即信仰」
...急になんだか和やかな気持になった...
海野十三 「火星兵団」
...美しい和やかな眺めにもなるのであるが...
高濱虚子 「二百二十日」
...阪神間ほど住み心地のよい和やかな土地はないように感じる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...にこにこした和やかな酒だった...
豊島与志雄 「囚われ人」
...和やかな陽光とを...
直木三十五 「南国太平記」
...不思議な和やかさを見いだした...
中井正一 「美学入門」
...雨あがりの空からは和やかな朝の陽光が沿道の耕地に降りそそぎ...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...何んとなく明るく和やかな肖像で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...元の明るい和やかさに返る様子もありませんでした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...お辰さんは毎日泣いていましたよ」「お前とお辰は幼馴染というわけだな」ガラッ八も妙に和やかな口を挟みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして、和やかな微風や、街をめぐる遠くの山脈が、静かに何かを祈りつづけてゐるやうだ...
原民喜 「永遠のみどり」
...この街はまことに和やかな表情をしていた...
原民喜 「ヒロシマの声」
...ついふらふらと和やかな陽を浴びて散歩に出るのであつた...
牧野信一 「好日の記」
...むつと噎せ返して来る和やかな陽(ひかり)にあをられると...
牧野信一 「心象風景」
...途中で振り返ると和やかな青い海原が池のやうに見降せる……...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...和やかにその一日を送ろうとする...
柳田国男 「年中行事覚書」
...墨そのものに童顏の光りが和やかにこぼれてゐるからであらう...
吉川英治 「折々の記」
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