...そして国民軍の出動によつて散々に蹂(ふ)み躙(にじ)られた労働者の様子に心の底まで動かされたアレキサンダア・ベルクマンは彼れの生命を賭して...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...御國の病人のお世話をするために身命を賭してゐる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...一命を賭しての呪術を思い...
直木三十五 「南国太平記」
...韓愈仏骨を論ずるの表は身命を賭して君王を諫(いさ)むるもの人気取りの論文にあらず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...生命を賭して秘密を厳守しているという点です...
平林初之輔 「鉄の規律」
...生命を賭しても発言せざる可し...
福沢諭吉 「新女大学」
...生命を賭して闘ひ...
牧野信一 「サクラの花びら」
...予が報国の微衷もて永々(ながなが)紀州のこの田舎で非常の不便を忍び身命を賭して生物調査を為(な)し...
南方熊楠 「十二支考」
...筑波の諸氏も事の成否を問わず志のために身命を賭してとの話だったが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...筑波の諸氏もことの成否を問わず志のために身命を賭してとの話だったが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...柏軒も亦身命を賭して其責(せめ)を竭(つく)したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若し吾人の生命を賭しても守るべきものありとせば是れ吾人は信条を有する也...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...そして、二人の臣へ、「では、其方たちが、進んで淮南へ使いに立つと申すか」「不肖なれど、ご当家の浮沈にかかわる大事、一命を賭して、致したいと存じます」「殊勝(しゅしょう)殊勝...
吉川英治 「三国志」
...たがいに命を賭して...
吉川英治 「三国志」
...生命を賭して訴えただけの情熱は信長の心へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...つつがなく致すであろうな」「身命を賭して...
吉川英治 「新書太閤記」
...生命を賭していることは...
吉川英治 「平の将門」
...これから、幾日の間と、日限を切って、その間に、どっちがはやく悪人どもを一縛(ひとから)げにするか、命を賭して、競ッてもよい」そう言って、壮者(わかもの)のように、眼をかがやかせる老先生を、これも、愛子(いとしご)を救いたい一念に、常の落着いた隠者の態度をとりみだしておられるのか――と羅門は気の毒そうに眺めて、「折角ですが、老先生...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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