...現世(げんせ)の呼名(よびな)は小櫻姫(こざくらひめ)――時代(じだい)は足利時代(あしかがじだい)の末期(まっき)――今(いま)から約(やく)四百余年(よねん)の昔(むかし)でございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...「耳なし芳一」といふ呼名の下に彼の名声は全国に轟き渡りました...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...ここでは特別な呼名をつけられていた...
大阪圭吉 「三狂人」
...そのやさしい呼名がお三代をひどく喜ばせたらしい...
豊島与志雄 「黒点」
...三上家での呼名の清さんを...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...それは彼女が敬助に向けた最初の呼名だった...
豊島与志雄 「蘇生」
...おふささんと云う呼名を咄嗟(とっさ)に聞いたからでありました...
西尾正 「陳情書」
...誰が言ふとなく鼬小僧といふ呼名をつけてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「色氣のない呼名で氣の毒だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」彼女の呼名はいくつもあるので判らないんだが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...友達(ともだち)いやしがりて萬年町(まんねんちやう)の呼名(よびな)今(いま)に殘(のこ)れども...
樋口一葉 「たけくらべ」
...アリス・リイヴル――偶然にも前の被害者と同じ呼名である――という女中が...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...哀れに美しきこの呼名かな...
正岡容 「下町歳事記」
...こういうむずかしい呼名の方なの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...五百は呼名は挿頭(かざし)と附けられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一般に呼名(よびな)は許される限り上級へと登って行って...
柳田国男 「こども風土記」
...モナクナは即ち元七・黒七の呼名らしいから...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...いまもってむかしの呼名の「尿小路(いばりこうじ)」で通っている...
吉川英治 「新書太閤記」
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