...名匠はわれわれの知らぬ調べを呼び起こす...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...それで出かわりについていろいろの感想をまず読者の頭に呼び起こすといった方が「や」の字の働きを説明する上において比較的要領を得るかもしれません...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...春風について起こし得るあらゆる感じを呼び起こすところに「や」の働きはあるのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...そうして誌(しる)された内容とは無関係にそこに取り扱われている土地その物に対する興味と愛着を呼び起こす...
寺田寅彦 「案内者」
...さらに次の考えを呼び起こす...
寺田寅彦 「科学と文学」
...校長先生の時ならぬくしゃめが生徒の間に呼び起こす笑いなどには道徳的の色彩がある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...容易に記憶を呼び起こすことができ...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...判断を呼び起こすもの又は肯定と否定との中間領域をなすものと考えられるかの問いも亦)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...之が上部構造の運動を呼び起こすと考えることによって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...いつしか文学技術そのものと不可離に結びついているような想定を呼び起こす点があるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...対外的受動が人民を駆って政治意識を呼び起こすのだと...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...吾々に特別の文化的政治的関心を呼び起こすのは...
戸坂潤 「読書法」
...感覚が麻痺したようなこの地では新たな興奮を呼び起こすのは容易ではない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...キャラコさんの心に呼び起こす...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その特定の色度の観念を自身で呼び起こすことは可能であろうか? おそらく「可能だ」という意見を持たない者はいないと思われる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...想像は「極小」に達してそれ自身ある観念を呼び起こす...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...関連する他の観念を呼び起こす理由を明示するのは容易であったのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...同じ情趣を呼び起こす...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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