...ほんとうの花の趣きを味わいかねます...
上村松園 「女の話・花の話」
...茶に沸かす川の水の清さを桶(おけ)の中から味わい分けた物語のごとき...
岡倉由三郎 「茶の本」
...市場に出すつもりでそれを栽培する人間にはその真の味わいをあたえない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...涼(すず)しい幸福感を味わいました...
太宰治 「おさん」
...水そのものを味わい飲むようになった...
種田山頭火 「赤い壺」
...ひとり淋(さび)しく道をゆく旅人を照らしたりしている光景をしみじみ味わい知れというのは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...単に絵を見て味わい楽しもうという心持で見るのと...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...その書物の原文の妙味を味わい得るくらいにはギリシャ語の力があった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...味わいて食事せよ食事の行儀は...
羽仁もと子 「女中訓」
...なんともいえぬ味わいの深い顔になる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...万葉集のなかのすべての挽歌(ばんか)のいい味わいがあるのだろうと思われます...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...尽きぬ味わいがある...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...これは味わい乏し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしにとっては社交から生れる和やかな味わいほどおいしい御馳走はなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...味わいよく調理された食物を意味するのと同じである...
柳宗悦 「工藝の道」
...または角皿などで北陸産のものもあるがいずれも味わいは劣る...
柳宗悦 「工藝の道」
...すでに使い古して味わい無上である...
柳宗悦 「工藝の道」
...どこに味わいがあり余韻が残るでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
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