...現代でも味の素の大をなせしも当主人の祖母の力に原因し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その「ビフテキ」というような、ただ油をひいて焼くだけでなく、焼きながらその上に順次、蜜(みつ)、酒、胡椒(こしょう)、味の素、ソースの類(たぐ)いを巧みに注ぎかけねばならぬところの、ちょっと複雑な操作を必要とするものは、私は美佐子に調理を頼んだ...
高見順 「如何なる星の下に」
...味の素を振りかけるとは滅茶苦茶だ...
太宰治 「グッド・バイ」
...代用味の素の振りかかっていない一片のカラスミを...
太宰治 「グッド・バイ」
...味の素を混和したサラサラに乾いた粉末を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...・冬夜さめてはおもひでの香煎をすゝりますお粥のあたゝかさ味の素の一さじ二さじ・噛みしめる味はひも抜けさうな歯で・更けてひそかに竹の葉の鳴る十二月十五日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...放送協会で曾て「味の素」が固有名詞かどうかが問題になったことがあるそうだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もし固有名詞ならば味の素本舗の広告になるから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「味の素」評論家ということがある...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...人間の「味の素」ではないかとも考えられる...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...尤もシステムは瓶に這入った味の素ではない...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...宣伝と製法によっては「味の素」が...
直木三十五 「大阪を歩く」
...これも結局は「味の素の美味さ」の物質を抽出したことになるのであろう...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...味の素を沢山使った料理はどれも同じ味になってしまう...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...味の素や福神漬や...
林芙美子 「新版 放浪記」
...タバコは湿らないために味の素の小缶のなかにマッチと一緒に密閉しておいた...
原民喜 「原爆回想」
...アラスカ――味の素ビルの方は御無沙汰...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...されば現時持て囃(はや)さるる「味の素」は蛇を煮出して作るというも嘘でないらしいと言う人あり...
南方熊楠 「十二支考」
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