...通例無秩序の状態を名づけるのにギリシア語のカオス(Chaos)を用いるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...細胞にはそれを包んでいる膜のなかに原形質と名づけるものがあって...
石原純 「グレゴール・メンデル」
...第一は通信すべき原文(これを clear と名づける)...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...決してこれを私有財産と名づけることはできぬ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...そして古代がそれを名づける言葉をもたずただヘラクレス...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ひとり息子なのに三郎と名づけるとは流石(さすが)に学者らしくひねったものだと近所の取沙汰であった...
太宰治 「ロマネスク」
...一つはルクレチウス的直観能力の要素であってこれをLと名づける...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...(悪き意味に於ける)イデオロギーと名づけることが出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...又尚書と名づけるものを作つたものがあるが...
内藤湖南 「支那目録學」
...人がそれを音無(おとなし)と名づけるという評判を聞いていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくの如き無時間的超時間的存在こそ哲學が永遠性と名づけるものである...
波多野精一 「時と永遠」
...我々が存在の凡庸性もしくは中和性と名づけるものがそれである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...十八わたくしは姑(しばら)く淺井氏所藏の文書を眞志屋文書と名づける...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...お前の勝手に名づけるが好い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...世界の父は名づけることができえないと言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三郎の姉娘は三郎長女と名づけるというような...
柳田國男 「名字の話」
...この時まではまだ不良と名づける程の仕事もしていなかった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「爪黄飛電(そうこうひでん)」と名づける名馬にまたがって...
吉川英治 「三国志」
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