...各級は皆規則正しい二列縦隊を作つてゐた...
石川啄木 「足跡」
...この方には趣向を主として実物には重きを置きませんからまず百円の見積り……たりない所は各自(てんで)の所持品を飾っても間に合わせるという考えです...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...各戸から一人ずつ...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...若い各種の楓が軟かいその枝葉を風に戦がせてゐる下に...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...各国からの亡命客...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...其等の爲に各島でそれ/″\共同宿泊所を設けてゐる譯だ...
中島敦 「環礁」
...それがすんでから各自の天幕に帰って...
中島敦 「虎狩」
...各人各様の閑暇なぞ...
中原中也 「よもやまの話」
...煙草の煙、各種の土の埃、いろいろな薬品の粉末、その他あらゆる粉を、合計何十種もためしてみたが、なかなかそういう粉は見付からなかった...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...全国各地点の標準年変化曲線を作ることも容易である...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...それから各の霜に対応する雪の結晶の生成機構を推測することが出来るはずであると考えるようになった...
中谷宇吉郎 「雪」
...各種の万年筆の比較研究やら...
夏目漱石 「余と万年筆」
...原因の各部分から生じるいくつかの結果の結合に起因する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...」その各の瞬間が獨創的なる歴史の獨創的なる瞬間である全體的流動的過程にあつてはあらゆる豫知が拒まれてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...そのうち両社共に周囲二丈五尺の杉各一本は...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...各々の社の祭には間に合わず...
柳田国男 「海上の道」
...かかるあいだの各人の天下観も...
吉川英治 「新書太閤記」
...机に山積している各地の郡奉行(こおりぶぎょう)の報告よりは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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