...水淀みて、可成り深くして、清く澄む...
大町桂月 「足柄の山水」
...可成り高く枝しげる...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...境内も可成りひろし...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...可成りの大さありて...
大町桂月 「妙義山の五日」
...可成り東京見物もして居る...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...可成りだらしが無くなって...
直木三十五 「大阪を歩く」
...可成りひどかったらしく...
直木三十五 「死までを語る」
...第二章の意義の処で可成り詳細に述べたと思うからここには云わないことにする...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...可成り氣の強い人でも素人は平氣で見てはゐられない...
南部修太郎 「疑惑」
...結局文藝作品の映畫化は十分の成功を納めることは可成りむづかしいし...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...此の若いほうの女は、写真で見ると、可成りの美人で、映画女優のルス・チャアタトンにとてもよく似ている...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...現場に行き着く迄に可成りの時間を取って終った...
牧逸馬 「運命のSOS」
...Fといふ可成り有名な歌舞伎役者のあとを慕つて...
牧野信一 「淡雪」
...飽くまでも自分のある感情に殉じて進んでゐるだけに読者には細い不満を覚へさせるところもあらうが特種の場面や自分の気持の説明なども可成り穿つて描かれてゐるのが目に付く...
牧野信一 「海浜日誌」
...海水浴をすることだけは可成りの楽しみを抱いて帰つて来たのである...
牧野信一 「毒気」
...可成り強靭な粘着性のあることは窺はれるのですが...
牧野信一 「浪曼的月評」
...一作毎に可成りの進展も見られ...
牧野信一 「浪曼的時評」
...つまりはそれらの女性たちが方程式の形だのでは可成りの科学知識を与えられているのに...
宮本百合子 「科学の精神を」
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