...昔習い覚えた危い足取で古臭いワルツを踊り始めた...
大阪圭吉 「花束の虫」
...ごくいけない古臭い影ばかり残っている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...]の三階に最新型のマルキストと古臭い哲學者が住んでゐる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...貞婦は二夫に見えず)なぞ古臭い封建的道徳まで説き...
田中英光 「さようなら」
...――……私もいよ/\新らしい最初の一歩(それは思想的には古臭い最後の一歩)を踏みだしますよ...
種田山頭火 「行乞記」
...私はまた私の家の古臭い家風に反感を抱き初める...
外村繁 「澪標」
...知らず知らず古臭いお坊さんになっていらっしゃるのね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古臭い愚痴(ぐち)を繰返すなという声がしきりに聞えた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...自然も好いが人間の背景にある自然でなくっちゃとか何とか病人に向って古臭い説を吐(は)きかけるので...
夏目漱石 「思い出す事など」
...私の古臭い女房なのでありましょうか? 予期した事とは云い乍ら其の予期通りの現実が腹立たしく...
西尾正 「陳情書」
...又古臭い万葉などにこだはつてゐては新らしい詩歌の天地など開けつこはない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...このような夫の古臭い習慣はきらいですわ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...時々蓋(ふた)を少しあけては古臭いコプラを喰べさされました...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...おれは古臭い前極(まへぎめ)の心から汚れた女を排斥するのではない...
森鴎外 「魔睡」
...そのかわりには溜(た)まるのは古臭い古着ばかりで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...古い古臭い遊戯を学ぶのであります...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...T「古臭いわねえ其の手は……」五郎蔵エッと意外の面...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...古臭い優美と泣虫とを捨てよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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