...そしていつものとおり一種の粘り強さをもって葉子の言伝(ことづ)てを取り次ぐ岡に対して...
有島武郎 「或る女」
...またそのことで電話がかかってきたらすぐ取り次ぐようにといった...
海野十三 「海底大陸」
...取り次ぐだけの話なんだ...
橘外男 「仁王門」
...僕らが取り次ぐと言ったら...
林不忘 「安重根」
...その五国栖(くず)さてこれからは私が間接に津村の話を取り次ぐとしよう...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...もしもそれを次へ次へと受け次ぎ取り次ぐべき媒質が存在しなければ「伝播」は起らない...
寺田寅彦 「流言蜚語」
...どうしても中へ入って取り次ぐ人の必要があった...
夏目漱石 「道草」
...彼は階子段(はしごだん)の途中で薬局生の面倒臭そうに取り次ぐ「津田さん電話ですよ」という声を聞いた...
夏目漱石 「明暗」
...これを荷主に取り次ぐのは...
火野葦平 「花と龍」
...困っている者に取り次ぐだけです...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...判事は女中の取り次ぐのも待たずに席を立って教授にちょっとことわって室を出てゆき...
平林初之輔 「予審調書」
...女房の宣旨(せんじ)が応接に出て取り次ぐ言葉を待っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そっと女王さんに私の言ったことを取り次ぐのだよ」と返す返す宮は仰せられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だれも皆恥じて取り次ぐことのできないふうであるのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「そんなことを取り次ぐやつがあるものか...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...酌人(しゃくにん)は、寧子へ取り次ぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
...取り次ぐな」門前市をなすとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...梯子の途中にも一人いて、それを取り次ぐ...
吉川英治 「親鸞」
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