...日本から木村に持って行くように託された品々をトランクから取り分けた...
有島武郎 「或る女」
...精微な空気(エーテル)を粗鬆な(普通の)空気から取り分けた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...僕の取り分が少かったと言う風には――」「それはどうですかねえ」医師はレントゲン像を紙袋の中に入れながら言った...
梅崎春生 「狂い凧」
...取り分け優秀という点は...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...エツコサンに私共や取り分け子供達からよろしくとお伝え下さいませ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...取り分け最も喜んだのが花婿の則重であったことは前にも述べた通りである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...取り分け僕の妻との交際がそんな醜いもんでないことは...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...取り分け(especially)其の夫(つま)ロツト王年老ひて小供に歸へり(was childish)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...しかし私にとっては取り分けて悪人でした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...結局取り分がないのと同じであり...
徳田秋声 「縮図」
...前髪だけ取り分けて短く切り揃えている...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...籃の中のものを小皿へ取り分けている...
夏目漱石 「三四郎」
...取り分け千代子を可愛(かわい)がった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それを他の小皿へ取り分けるために部屋を出て行った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それを外の料理が済んだ時脂ばかり取り分けて鍋へ入れてよく煮て布巾(ふきん)と裏漉で漉しておきますと何時(いつ)でも料理に使えます...
村井弦斎 「食道楽」
...紙袋(かみぶくろ)に取り分け...
森鴎外 「大塩平八郎」
...中で幾らか取り分けたのを部屋の棚に載せて...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...酌をしたり肴を取り分けたりする手つきも...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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