...世田谷区のはずれのさびしい原っぱにあるほらあなへはいっていくと...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...しかも、益々不思議なことには、彼が気を取り直して、窓へかけ寄った時には、庭には勿論、低い生垣の外の、何の障害物もない、広い原っぱにも、見渡す限り人の影もなかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...町から遠くはなれた広い原っぱのようなところです...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...「賊は原っぱの方から来た様です...
江戸川乱歩 「黒手組」
...このボーイスカウトたちは、どういうわけで、こんなさびしい、夜の原っぱに、集まっていたのでしょうか...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...三十年前ただ真暗な原っぱであった所が今は灯火の海である...
高浜虚子 「丸の内」
...ゆうべ、お台所に坐(すわ)って、ねぎを切っていたら、うらの原っぱで、ねえちゃん! と泣きかけて呼ぶ子供の声があわれに聞えて来ましたが、私は、ふっと手を休めて考えました...
太宰治 「燈籠」
...「ホームズ先生は外の原っぱをあちこち歩いておられます...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...村のうしろの森のはずれの原っぱで...
豊島与志雄 「天狗笑」
...「どうもあの旅の人は少し変だ――あんな原っぱの中を独言を言いながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...悟空(ごくう)は八戒(はっかい)を近くの原っぱに連出して...
中島敦 「悟浄歎異」
...田舎の原っぱから真直ぐ自分の家へ来るというだけでも...
「赤い貨車」
...そこに原っぱがあるじゃねえか...
山本周五郎 「思い違い物語」
...そこの原っぱだぞ...
山本周五郎 「思い違い物語」
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