...即ち詩が、その新しき材料を信仰に求めて、全く信仰を支配するに至りしなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...善事を行はむとする際の内心の障害は即ち惡念也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...即ち所謂科学方法論に該当するものは...
戸坂潤 「科学論」
...日本の女の道場即ち台所だというわけである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...処で今もしこの真理が認識の普遍妥当性を意味するならば――それは認識の非普遍妥当性即ち虚偽と対立している――已にカントに於て明らかにしたことによって...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...即ち文藝上の他の主義又は傾向に對しての特色であつて...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...即ち衣冠の英雄にして裸躰の英雄に非らざるの嫌あるを免かれず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...即ち、人間の心理にも一種の渦巻があって、その中心に落ち込んではもうどうにもならない...
豊島与志雄 「絶縁体」
...漢の封爵を受けて居る王等は即ち其の實例である...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...從來エネルギは連續性を帶びると推定せられたが 先生の所説によれば 周波數 ν なる光波のエネルギは自然の恒數 h と ν を掛けた hν であつて 恰も通貨が錢位を單位としてその倍數で通用しているように 光波エネルギの單位即ち光量子は hν であるとすれば 輻射則を難なく解決できるを示し 遂にプランク黒体輻射則を發表して學界の蒙を啓いたのである...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...即ち之に尾して行く...
長塚節 「草津行」
...即ち生活することが芸術であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...或る普遍的に実在するもの――即ち自然人生の本有相――を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もし逆に、全ての事物には必ず原因があるのならば、即ち、その他の原因を排除する際には、無や事物自身を原因として許容しなければならなくなる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この機会に注目に値することだが、ここまで解明された蓋然的知識の種類は、最初にふさわしい、即ち、完全な立証的知識が存在し得る前に当然に生じるべきものだが、それにもかかわらず、成年に達した者は誰しも、この種類の蓋然的知識には、もはや精通してはいない(意識されていない)...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...同類の実例を提供しないこと、即ち、事物の継続した存在を想定する誘因が無いことは、今までの人生の機会にはほとんどない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...即ち人を驚かずに足る表現法がここにも用ゐられて効果を挙げてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...即ち一人の女の生の過程をともにたどるわけで...
宮本百合子 「幸福の感覚」
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