...そして無宗教を知り――無というよりも空、即ち昨日は無、明日は空、ただ現在に生き、趣味に生きる者である――故にバラモン教からも、マホメット教からも、何からも同一の感じをもつことが出来るようになった...
淡島寒月 「明治十年前後」
...第一次欧州大戦以後は急速に米州連合体の成立に向いつつある事は即ち歴史の必然性である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...即ち夏の一番暑い日と同じ温度だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もと/\此の insect 即ち昆虫と云ふ言葉は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...さうした出立點(即ち前提)なしで行かうといふ主義が試みられることがある...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...玲瓏の心眼常に曇なき豫言者即ち説きて曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即ち彼によれば科学の確実さは...
戸坂潤 「科学論」
...同時に夫が又自然科学自身の内部的な――即ち取りも直さず自然科学的な――規定ともなって現われる処のものなのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...即ち金銀の水であるといふことが出來るのである...
長塚節 「佐渡が島」
...即ち生死合一境――言換れば慈愛の境地を見ることがなかつた...
中原中也 「詩に関する話」
...即ち離陸後二十四分には...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...即ち生長速度の大きい時に出来ることは...
中谷宇吉郎 「雪」
...純粹形相即ちイデアは他者性より切離されたる從つて純粹なる自己性を意味する客體である...
波多野精一 「時と永遠」
...この結合関係、即ち、恒常的連接は、一方の部分が他方の部分の原因であることを十分に証明する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...即ち一人の女の生の過程をともにたどるわけで...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...即ち集中の「尾道贈伊沢澹父」の七絶である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...毫も世道人心と相関するなくんば是れ即ち無残なる自慾なる耳(のみ)...
山路愛山 「詩人論」
...即ち六つの不完全体の内の一つ――著しく不快な臭気を微かに漂わせていた一体――はレイクが精査しようとして切除した標本をかき集めたものに違いないと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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