...即ち人間の実生活の上にこれを応用することについて各国が相競うのである...
大隈重信 「始業式訓示」
...罹災者へ同情を寄せないことが即ち自分が罪人に同情を致すことだということを知らない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自然宗教と云い、国民信仰と云い、何れも教権の上に建てられたる独断教と、何等の為す所なき点に於ては、等しく一個の国民信仰なりと云う可く、この信仰が、言語の機関によりて、外に表われたるもの、即ち神話なり、また説話なり、と観察するときは、両者は等しく、一個の神話たり、或は一個の説話たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...神話的説明即ち之なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...今度漱石氏が亡くなったのに就いて家人の手によって選り出されたものが即ち座右にあるところの数十通の手紙である...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...即ち内容に先立って独立し得る原理であるという理由から...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...即ち悪いところを改めることである限り...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...之から媒介することは即ちすでに媒介して了ったことだというように...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...美は(即ち芸術的真理は)それ自身社会的な意義をもつ処の標準であるという理論は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...即ち電子の陰帶電は...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...即ち実に多くの新奇な流派が簇出したのであつて...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...即ち彼の世界意識は...
中原中也 「芸術論覚え書」
...即ち所謂「純粋理性」と「実践理性」とがこれである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...即ちあの「都會の空に漂ふ郷愁」なのである...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...蓋(そは)もし衣にだにも捫(さは)らば愈(いえ)んと意(おも)へばなりイエスふりかへり婦(をんな)を見て曰けるは女(むすめ)よ心安かれ爾の信仰なんぢを愈せり即ち婦この時より愈(いゆ)と鉛筆で書いてあり「昭和十九年三月二十九日午後八時四十分」とある...
原民喜 「忘れがたみ」
...即ち、「目下の印象への観念の連合」からである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それには豚のロース肉を三斤買ってそのままテンパン即ちブリキ皿へ載せて塩胡椒を振かけてテンピの中へ入れてロースのように焼きますが...
村井弦斎 「食道楽」
...即ち造作的に完全を否定しようとした時...
柳宗悦 「民藝四十年」
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