...即ちX形に組んだ骨が這入(はい)っているのである...
淡島寒月 「凧の話」
...即ち今の拉摩(ラマ)領の如きがそれである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...廿日、己亥、晴、広元朝臣御所に参じ、相州の中使と称して、御昇進の間の事、諷諫し申す、須らく御子孫の繁栄を乞願はしめ給ふ可くば、御当官等を辞し、只征夷将軍として漸く御高年に及びて、大将を兼ねしめ給ふ可きかと云々、仰せて云ふ、諫諍の趣、尤も甘心すと雖も、源氏の正統此時に縮まり畢んぬ、子孫敢て之を相継ぐ可からず、然らば飽くまで官職を帯し、家名を挙げんと欲すと云々、広元朝臣重ねて是非を申す能はず、即ち退出して、此由を相州に申さると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...即ちいわゆる百姓...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...即ち形而上学的物体論だけとならねばならぬ...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...因果的説明によることが即ち科学的であるのか...
戸坂潤 「科学と科学の観念」
...立体等の結合(Connexus)及び切断(Conpure)の関係は凡ゆる一対一の連続的変換即ちあらゆる Verzerrung に対して不変に残されるべき性質をもつものである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...即ち認識論的ではない処の意味を有つ時...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...併しながら相対性原理などが非ユークリッド空間の存在即ち空間直観に於けるその妥当を要求するとすれば吾々は空間直観がユークリッド的であると同時に非ユークリッド的であるという矛盾に撞着することとなる...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...即ち波斯の古代文学に就いて...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...即ち俳句や隨筆がないからである...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...即ち生活に向って...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...従って、心が一つの事物の印象や観念からもう一つの事物の確信や観念へ進むとき、理性によっては決定されず、それらの事物の観念を相互に結合させる、即ち、想像において連合させる、ある確かな原理によって決定される...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それは恰も返さうと念じながら容易に返済も適はぬ負債ある生活――即ち人生を髣髴する慨だなんて...
牧野信一 「断酒片」
...非我は他我即ち他の人間でなくて物の世界のことであった...
三木清 「哲学入門」
...即ち高麗胡椒の名がある...
柳田國男 「食料名彙」
...「燕子翼」即ち燕の羽と云ふ方言は初めて聞くのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...即ち積雪上を踏(ふ)み来りし際(さい)...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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