...所謂「虞美人草」即ち之なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...そこで即ち人々は論理を完全に非歴史的なものとしようと欲する...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...即ち一般的な命題を見出すことである...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...四事物の歴史的・時間的・認識は、最も具体的な、即ち最も真正な、知識である所以だが、ニュース(この新造の言葉はシェクスピアのハムレットにあるそうだ)がW・シュレーゲルによって Zeitung と訳されたことは非常に興味のあることである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...即ち、本当に直接的なものは無媒介な直接性を持つ筈なのに、それを更に抽象的だと考えることによって、媒介された直接性にして了っているのであって、抽象的なものは抽象作用を媒介するのでなければ抽象的とさえ呼ぶ理由がないからである、と云うのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...即ち今その存在性が説明された限りの場としての意識...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...復古といふことが即ちいつでも革新論であります...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...これ即ちフェノロサが同年紐育(ニューヨーク)に開かれたる浮世絵名家展覧会のために編輯したる目録(Catalogue of the Masters of Ukiyoye)なりとす...
永井荷風 「江戸芸術論」
...即ち宇宙実在の中心点を意志の上に置く哲学によつて大いに動かされたのである...
夏目漱石 「点頭録」
...それは即ち道樂である...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...即ちつまり言へば...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...即ちそれは「イデヤのための芸術」と「観照のための芸術」の別語であって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...肯定を装っている霊魂の永遠不滅について信じているのだろうか? 即ち...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...即ち第二句以下にりの音が五つも踏まれてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「なるほど、なるほど――」と彼は更に錯覚を深めるように云った、「即ちこれが、エアヒ川とでも申そうか――すると城地はどちらにござろう――童児のころもなつかしまれます」倒置したこの地形に郷里の風景を描きだしていた...
本庄陸男 「石狩川」
...即ち昔神霊の存在を信じた世に出来て...
森鴎外 「かのように」
...能(よ)くこれを致すものは即ち「矩之道(けっくのみち)」である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此を以つて十一代の五郎作即ち壽阿彌が十二代の五郎兵衞清常のために書いたものと見たい...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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