...吾が性は即ち天なり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...即ち昭和維新であります...
石原莞爾 「最終戦争論」
...彼等は唯だ僅かに可能なる二途あるのみと思惟してゐる様に思はれる――即ち慾望の奴隷となるか或は義務の奴隷となるか二者の一を選ぶにある...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...6.アダム・スミスが事の根本即ち利己主義を摘出し來つて...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...噺し即ち話術を勉強しなくちやならない修業しなくちやならないと思つて一生懸命稽古しました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...事実の正確は既に得たりとせんか即ちその源因を究め結果を捜りよく蟠根錯節を解きて当時の状況炳焉(へいえん)として眼前に露はるるに至らんこと何ぞそれ談笑一夕の間によくする所ならんや...
津田左右吉 「史論の流行」
...即ち幕府の倒れたるは源にさかのぼれば実に国学者の力ではないかと考える人が多いからであります...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...即ち具体的な生活の過程を具体的なまゝに...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...神女即ち其愛づる同胞の神の膝の上...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それ故特殊の問題であっても――即ちかの形而上学的根本問題でないにしても――...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...量的に見て漸次的である推移が、一定量の蓄積によって、質的な変化を、即ち質的な対立を、即ち質的飛躍、を結果する...
戸坂潤 「科学論」
...即ち形而上学的原則に関わる限りは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...即ち解剖のための解剖ではなくて...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...即ちその素材の上で夢みるといふ純粋消費作用を営んだに過ぎぬ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...即ち、「なぜ我々は、特にこのような原因には特にこのような結果が必然的にあるはずだ、と断定するのであろうか? なぜ我々は、原因から結果への断定を構成するのであろうか?」よって、第二の問題を今後の探求の主題とする...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...女の仕事は機織(はたお)りであつて即ち甲斐絹(かいき)を織り出すのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...即ち高ちャんという子のおッかさんが出て来て「高ちャん...
正岡子規 「飯待つ間」
...即ち假説的な思考であつて方法的であることができる...
三木清 「人生論ノート」
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