...危惧の念亦一層強く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...国民は多分の危惧の念を懐いている処だ...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...危惧の念のために最後の言葉をかくしているのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そういう危惧の念...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...校長はそれを聞くと初め一寸は危惧の念に駆られたが...
中原中也 「校長」
...なにかしら危惧の念を感じ...
久生十蘭 「泡沫の記」
...まんざら根拠のなくもない危惧の念をすら懐いたほどであった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...とぼとぼと擂鉢のふちをたどりながら行手の難路に想(おも)いを及ぼすと夥しい危惧の念に打たれずには居られなかった...
牧野信一 「ゼーロン」
...この雑誌が続けばよいと危惧の念を抱いていたようだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...少しも神々に対して危惧の念を持ってはいない」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この際息子に対する危惧の念よりも...
矢田津世子 「反逆」
...又は彼等の人格が疑わるるような一種の危惧の念に打たれざるを得ません...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...も早や危惧の念を抱く間でないに拘らず...
横光利一 「旅愁」
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