...審査委員はつまらぬ人の寄稿だと思って危うくこの論文を落第させようとした...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...川島未亡人とお豊の間は去る六月(げつ)における日清(にっしん)の間よりも危うく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...危うく取りもらす所だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...危うく一命を救い出された...
中里介山 「大菩薩峠」
...足取危うく娘の手を取って隣の部屋に入りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ガラッ八が危うくひっくり返りそうになるのを抱き止めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あ」平次は危うく声を立てるところでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銭形平次は危うく踏み止まって陣を立て直します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...危うく死にかけましたよ」「怪我くらいはさせなきゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...危うく迷宮入りになりかけたとき...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬鹿馬鹿しい」ガラッ八が危うく破って捨てそうにするのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惰力(だりょく)で危うく池の中に飛びこみそうになったが...
火野葦平 「糞尿譚」
...彼自らの・そしてあなたの・後生を危うくするような生意気なことを企らむ場合には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...危うく声をあげそうになった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...危うく命びろいをして来たこと...
山本周五郎 「柳橋物語」
...管領家の自立すら危うく思われ出したための悲鳴であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...立ち騒ぐ兵をのせたまま危うく顛覆(てんぷく)しそうに見えた...
吉川英治 「三国志」
...経高は、危うく見えた...
吉川英治 「源頼朝」
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