...この生命萌芽汎在説(Die Lehre von der Panspermie)はおいおいに勝利を博するに至るであろうと想像するが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...我吭(のんど)の喝采を博するに足るを驗(ため)し得たれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...かくして貧弱なる理想と俗悪なる精神とを有するルウズヴエルトの如き人間が時代の寵児として名誉を博するに至るのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...如上(うへのごとき)文人の作なほ未(いま)だ西欧の評壇に於ても今日の声誉(せいよ)を博する事能(あた)はざりしが...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...彼女は誰だって自分でない他人が民衆の人気を博することには賛成しなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...お化の面を用いて人気を博するつもりで...
田中貢太郎 「お化の面」
...こんなにまで反動主義者の世界的賞讃を博するようになったのでしょう? きっとそれは...
谷譲次 「踊る地平線」
...しからばすなわちなにゆえに平民主義はその全勝を今日に博するあたわざるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...之を抉剔することは必ず世間の喝采を博するだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...今一度名誉を博する機会を得ようと思ふのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...文芸の批評を以て宛(さなが)ら新聞紙の言論が殊更問題を提出して人気を博するが如き機敏をのみ事とするにおいてをや...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...また女子供らの喝采(かっさい)を博するためには...
新渡戸稲造 「自警録」
...もって天下衆人の尊信を博するに足るべきや...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...芭蕉の俳句といへどもその一笑を博するに過ぎざりしならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...然うすれば世人の信用を博する上に於て非常な利益があるといつて再三願つた...
松本文三郎 「印度の聖人」
...必ずや賞讃を博するものと思います...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その者は如何に恐るべき成功を世渡りの上に博する事が出来るでありましょうか...
夢野久作 「鼻の表現」
...村人の信用を博するために骨を折っている一種の哀れむべき自家広告術ぐらいのものであろう...
夢野久作 「眼を開く」
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