...彼は卑劣漢だと周りから嫌われている...
...そんな卑劣漢とは一緒に仕事をしたくない...
...彼は卑劣漢として悪名高い...
...卑劣漢がやったことだと誰も信じなかった...
...彼の卑劣漢ぶりはとても信じられなかった...
...卑劣漢の焼印を、自分で自分の額(ひたい)に押したのでした...
太宰治 「おしゃれ童子」
...無断デ読ムヨウナヲスル卑劣漢デハナイ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...だがやっぱり君は卑劣漢だよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...おれは一個の卑劣漢にすぎなかったからだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...悪人にも、善人にも、卑劣漢にも、正直者にも、英雄にも、虫けらにもなれなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それが卑劣漢にとって気休めになるのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あの「卑劣漢」のズヴェルコフが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...わたしが自分を穢らわしい卑劣漢などと罵って...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...rascal, rascalion(卑劣漢)―― raille,間諜(かんちょう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は自分の動かし難い記憶の奥に、リュクサンブールのあの見知らぬ徘徊者(はいかいしゃ)を、恋を漁(あさ)るあのみじめなる男を、あの小説的な怠惰者、愚物、卑劣漢を、はっきりと認めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...毛蟲にも似たる卑劣漢...
萩原朔太郎 「宿命」
...だから卑劣漢を主人公としてお目見得させた次第である!我等の主人公は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...松王 確かに御身にとっては卑劣漢とも思われよう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「こんな卑劣漢を考えると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...とても冷血な卑劣漢ぞろいでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...「恥しらず! 卑劣漢! こんなこたなかったって云うつもりか...
宮本百合子 「「インガ」」
...「この狐おんな、おっぺしゃんこ、卑劣漢、ふ、幾らでもあったのに、それからもっと気を喪(うしな)うほど脅かしてやればよかった」彼はあによめの頬ぺたを刀のひらで叩いてみる空想をした...
山本周五郎 「七日七夜」
...部下を使って人を闇打ちさせるがごとき卑劣漢でない自己を証(あか)し立てたい意味もあろう...
吉川英治 「私本太平記」
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