...好し、そんなら俺も彼奴(あいつ)の事を素破拔(すつぱぬ)いてやらう、と氣が立つて來て、卑怯な奴等だ、何も然う狐鼠狐鼠(こそこそ)相談せずと、退社しろなら退社しろと瞭(はつき)り云つたら可いぢやないか、と自暴糞(やけくそ)な考へを起したが、退社といふ辭が我ながらムカムカしてる胸に冷水を浴せた樣に心に響いた...
石川啄木 「病院の窓」
...意味なく恐れるのは卑怯者(ひきょうもの)か馬鹿者だ...
海野十三 「空襲警報」
...それだけのきわめて卑近な簡単な一例から考えても...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...おれは癇癪(かんしゃく)を起こして喧嘩をおっぱじめる……かっとなったが最後――自分も自分の思想も卑しめるくらいがおちだ』そういう考えが彼の頭をかすめた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...これはもうコモ湖畔の舞踏会なんて呑気な沙汰じゃない!』『貴様は卑劣漢だ!』という考えがわたしの頭をかすめた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...聖母や小児イエスなどが出て来る道化た卑猥(ひわい)な歌だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「卑怯だぞ民五郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな卑怯な手段で殺すはずはございません」平次は確といひきるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もちろんこの感嘆は卑下の気持が全然ないわけではないとしている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...即ち他を卑めて自から得々として居ると云ふことは...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...卑怯だわ!」会社は...
宮本百合子 「刻々」
...舞踏を教えるのを商売としている卑しい身分の人たちが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の卑弱なところをよく知っている男だから...
山本周五郎 「新潮記」
...そんな卑しいまねをする筈はない...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...ひと皮剥けばこんな卑しい...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...卑怯とは存じながら逃げる心底(しんてい)でおりましたところ...
夢野久作 「斬られたさに」
...兵助はふたたび、「卑怯だぞッ、返せ」と、喚(わめ)きながら、手の槍を馬の尻へ投げつけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...貴様のような卑劣者は...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
