...その中をまるで卍のやうに...
芥川龍之介 「地獄變」
...卍巴(まんじともえ)を...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...「この煙とも霧とも靄(もや)とも分らない卍巴(まんじともえ)の中に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...卍(まんじ)の馬の...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...観察者の頭が現象の中へはいり込んで現象と歩調を保ちつついっしょに卍巴(まんじともえ)と駆けめぐらなければ動いているものはつかまえられない...
寺田寅彦 「空想日録」
...卍巴(まんじともえ)と降る雪を刎(は)ね返してサッサと濶歩しましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...卍巴(まんじともえ)のように入りみだれる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...(Aは友Bは私)A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」B「面白さうだ...
牧野信一 「会話一片」
...」A「卍にしろ、半自叙伝にしろ、兎も角あんまり短過ぎるね...
牧野信一 「会話一片」
...足軽隊と足軽隊とが卍(まんじ)になって...
吉川英治 「新書太閤記」
...卍(まんじ)になった...
吉川英治 「新書太閤記」
...両軍はちょうど卍形(まんじけい)に入りみだれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...卍丸(まんじまる)も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...五日のうちに太守の御帰国卍(まんじ)丸の船出! どうにでも隠す工夫をしてそなたを連れてゆく所存...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸は明日の暁(あかつき)に纜綱(ともづな)を解きまする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸の方も手不足であろうし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...夜半(よなか)になったら卍(まんじ)丸へ運びこむから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍丸は下屋敷の裏庭――安治川(あじがわ)の横について...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??