...その中をまるで卍のやうに...
芥川龍之介 「地獄変」
...寒詣(かんまい)りらしい白衣(びゃくえ)の一面に卍(まんじ)を書いた行者らしい男が...
田中貢太郎 「天井裏の妖婆」
...紅卍字教母院の道院にこもって...
豊島与志雄 「碑文」
...崔之庚は紅卍字教の道院にありまして...
豊島与志雄 「碑文」
...お浜の頭の中で卍(まんじ)となり巴(ともえ)となって入り乱れておりますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...卍(まんじ)を描(えが)いて花火のごとく地に近く廻転した...
夏目漱石 「虞美人草」
...嵐は卍(まんじ)に吹きすさむ...
夏目漱石 「二百十日」
...卍巴と降りしきる吹雪が視界を遮ぎつてしまつたため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...(Aは友Bは私)A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」B「面白さうだ...
牧野信一 「会話一片」
...どこからともなく卍巴(まんじともえ)と入り乱れて参りまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...卍(まんじ)雪となって来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...両の手の二丁斧を卍形(まんじがた)に持って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...卍丸(まんじまる)も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なぜ早く姿を見せぬ?」「卍(まんじ)丸御用意のため...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸の脇船へは誰が乗るの?」「石田十太郎殿の組手(くみて)が乗ります」「そちが代れ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いよいよ明日(あす)は卍(まんじ)丸が出るという今宵...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...安治川を出る筈の卍(まんじ)丸も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桐のかげ紋と卍(まんじ)の紋...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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