...その中をまるで卍のやうに...
芥川龍之介 「地獄變」
...ただ卍巴(まんじともえ)に降る雪の中を倒(さかし)に歩行(ある)く風情になる...
泉鏡花 「怨霊借用」
...済南の紅卍字教の母院と青島の后天宮によくお詣りをするとの噂もありました...
豊島与志雄 「碑文」
...この紅卍字会母院とよい対照をなして...
豊島与志雄 「北支点描」
...噴火孔(ふんかこう)から吹き出す幾万斛(いくまんごく)の煙りは卍のなかに万遍(まんべん)なく捲(ま)き込まれて...
夏目漱石 「二百十日」
...部屋の壁に卍を描きちらしてこれは幸運の表象だなどと口走り...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...(Aは友Bは私)A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」B「面白さうだ...
牧野信一 「会話一片」
...公共建物のすべての屋根に気味わるい卍(マンジ)の旗がひるがえることになった...
宮本百合子 「明日の知性」
...第二十に見らるる卍字(まんじじ)は仏教起原のものではあるが...
柳宗悦 「工藝の道」
......
横光利一 「欧洲紀行」
...卍頭巾(まんじずきん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...黒紗(くろしゃ)の卍頭巾(まんじずきん)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...卍(まんじ)丸の船底へ積んでしまうのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...群をぬいて大きな一艘のお関船(せきぶね)は阿波の用船千石積(づみ)の卍(まんじ)丸...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸のことについて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸でお国表へお引揚げなさる由...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桐のかげ紋と卍(まんじ)の紋...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍くずしの勾欄はこの建築の特異な印象の原因であるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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