...その中をまるで卍のやうに...
芥川龍之介 「地獄變」
...――彼は戸の卍字格子(まんじごうし)を後に...
芥川龍之介 「将軍」
...卍(まんじ)の馬の...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...紅卍字会には相当な寄附金をなすっておいでになります...
豊島与志雄 「碑文」
...紅卍字教母院の道院にこもって...
豊島与志雄 「碑文」
...卍(まんじ)地獄「こちら様に――百城様...
直木三十五 「南国太平記」
...お浜の頭の中で卍(まんじ)となり巴(ともえ)となって入り乱れておりますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まったったあい――」卍巴(まんじどもえ)とその前でひっくり返ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...嵐は卍(まんじ)に吹きすさむ...
夏目漱石 「二百十日」
...噴火孔(ふんかこう)から吹き出す幾万斛(いくまんごく)の煙りは卍のなかに万遍(まんべん)なく捲(ま)き込まれて...
夏目漱石 「二百十日」
...卍字(まんじ)も十字架も異なる所はなかったのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...文字通り卍巴(まんじともえ)の戦いとなった...
吉川英治 「三国志」
...卍(まんじ)丸をしたてて徳島城へ帰国いたすとある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸の船底へ積んでしまうのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...群をぬいて大きな一艘のお関船(せきぶね)は阿波の用船千石積(づみ)の卍(まんじ)丸...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なぜ早く姿を見せぬ?」「卍(まんじ)丸御用意のため...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...本船卍丸より脇備(わきぞな)えで行く番船の方が何かにつけて好都合...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桐のかげ紋と卍(まんじ)の紋...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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