...彼女は半狂乱になりながら、彼を探していた...
...大喜びで半狂乱になってしまった...
...彼は仕事のストレスで半狂乱になってしまった...
...自分が失敗したことに気づいて、半狂乱になった...
...半狂乱になっても、冷静に考えることが必要だ...
...あの逞しいトルストイさへ半狂乱になつて家出したのは...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...彼は半狂乱の体(てい)で...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...絶望が彼を半狂乱にしたのは無理ではない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...だれよだれよと半狂乱で家族の人をさがしまわっているものがあるなどその混乱といたましさとは...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...私はゆうべもう半狂乱で脱走してしまっていたでしょう...
太宰治 「風の便り」
...もういまでは、耳の聞えない事に、ほんの少し、あきらめも出て来ましたが、悪くなりはじめの頃は、半狂乱でしたの...
太宰治 「水仙」
...アパートと薬屋の間を半狂乱の姿で往復しているばかりなのでした...
太宰治 「人間失格」
...そこに七十三になる私の老母が泣き崩れ、半狂乱になり、呶鳴(どな)りこんでくる...
田中英光 「野狐」
...」男は拳銃を手にしたまま半狂乱で走り出し...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...半狂乱の眼、喘ぐ呼吸、顫える拳――手早く、袴をつけ、肩衣をつけると「お刀」と、追いかける声に返事もしないで、走り出した...
直木三十五 「南国太平記」
...船の中では皆んな半狂乱だったそうだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...錦子は半狂乱のようになった...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...たぶん半狂乱だったのでしょうが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...……人里離れた山中で半狂乱の武太郎と宝沢との間に...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...これまで自分の心にあふれていて、その要素はいろいろな愛情を未熟に熱烈にひとっかたまりにぶつけていたものが失われると思いこんでいるから苦しいのであるし、その無我夢中の苦しさ、その半狂乱に、云うならばむすめ心もあるというものだろう...
宮本百合子 「雨の昼」
...それと知ったせつなには半狂乱にもなり...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうしようぞ……和子がようっ……和子よう……」半狂乱になっている彼女なのである...
吉川英治 「親鸞」
...まるで半狂乱になって戦捷を呶鳴りつつ駈ける姿を...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索